進撃の巨人ー奪われる翼ーFinal (ページ5)

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Episode 3 油断ページ5

ドアの前で佇む。

時間だし、もうノックするべきだよね…。

変に緊張する…。
普通の、女子会でありますように。

A「失礼します！」

レ「あら、遅かったじゃないの。て言ってもほんの少し遅れただけだけどね？♪」

ドアの前でためらいすぎた…

部屋に入ると、部屋の中はチョコレートの匂いで充満していた。でもそこまで匂いはキツくない。

A「すいません…。あの、何かお作りになってるんですか？」

レ「あぁ、さっきまでボンボンショコラを作ってたのよ。もうそろそろ出来上がるわ」

ボンボンショコラって、お酒が入ってるチョコレート菓子だよね。

冷やしてるのかなぁ…

私はデザート系をあまり作らない方だから細かいことはよくわからないけどチョコレートは扱いが難しいんだよね。

レイさん…。

苦手な人だけど

一瞬だけそうじゃなくなった。

レ「どうしたの？そんなに私を見つめて。何かついてる？チョコついてるならそう言ってちょうだいね？」

A「す、すいません。綺麗だなぁって思って…」

そう言うとレイさんは少し嬉しそうに笑った。

美人だし、気が効くし…男の人は惚れて当然の、理想の女の人って感じだよ…。

リヴァイもきっと好きになっただろうなぁ。

エルヴィン団長はタイプじゃないって言ってたけど本当のところどうなんだろうね…。

レイさんはストレートティーと、出来たであろうボンボンショコラを持ってきた。

チョコの甘い香りとほんのり漂うお酒の匂いが大人の雰囲気を放っていた。