進撃の巨人ー奪われる翼ーFinal (ページ32)

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Episode 13-2 流れ星ページ32

＊…リヴァイside…＊

実を言うと

重要会議というのは、婚姻届の制作だった。

ただし

この婚姻届はただの婚姻届じゃない。

勿論、周りには今の段階では知られてはならないし他言無用というわけだ。

Aは怪訝な顔をしながら資料に目を通している。

事細かく、びっしりと書かれた資料を読むのはしんどいだろう。

だがそれがお前と俺が生涯一緒にいるという証拠になるわけだ。

正直なところ

大きな問題が三つある。

一つ目

いつ、どこで式を挙げるのか。挙げなくてもいいがな。

二つ目

いつ周りに知らせるのか。

三つ目

部屋はあのままでいいのか。

厳密に言うと三つでは終わらないが今はこれだけで充分だ。

問題は色々あるがそれは徐々に片付けていくしかないな。

朝の早くからエルヴィンと話し合っていたが、中々決まらない。

ただし、部屋についてはエルヴィンの好意で用意できなくはないと言っていた。

…それは追々決めるとして。

リ「おい、いつまでかかってる。わからないことがあるならエルヴィンに聞け。それを作ったのはエルヴィンだ」

A「一応、書いた、よ？」

恥ずかしそうに、俺に紙を渡した。

綺麗な字で名前等が書かれている。

ほぅ

リ「エルヴィン、これでいいだろ」

婚姻届を渡すと、エルヴィンは俺をバカにしたように笑った。

エル「まさか、君にこんな日が来るとはな」

リ「俺もエルヴィンと同じ人間だ。」

エル「そうだな」

俺たちのやり取りを、口をぽかーんと開けながら見ているいるAにデコをつついた。

A「…？」

少しむすっとした顔で、何？と言わんばかりの顔をしてこちらを見る。

リ「行くぞ」

そして俺とAは団長室を後にした。

俺はそのまま部屋とは真逆の方向に向かった。

A「どこに行くの？」

リ「行けばわかる」

そう言って着いた場所は、いつか二人で星を眺めた屋上だった。