進撃の巨人ー奪われる翼ーFinal (ページ20)

今日:13 hit、昨日:28 hit、合計:26,797 hit

Episode 8-2 2人の日常生活ページ20

あれからAは、飯も食わずに早々と部屋を出て行った。

あいつがいない部屋が、やけに寂しく感じるのは何回目だろうか。

テーブルの上に置いてある花を見つめる。
あいつは花が好きなんだな。

そういえば、この前は街で買ってきた花を部屋に飾っていたな。

…悪くない。

意外にも、俺は部屋に花を飾るのが気に入った。

今日はする事がない。

確か、冷蔵庫の中にゼリーがあったな

あいつを驚かせてやろう

…………

……

…

～1時間後～

リ「…」

好きな方を選んだ結果だ

後悔はない

が。

この※キラキラしたやつが転がるせいで上手いこと飾られないし、ゼリーの形は崩れている。

ある意味、ドッキリっていうやつだな

こうなったものは仕方ない。

ゼリーを冷蔵庫に直し、紅茶を淹れる。

美味い

それしか言いようがない。

ふと時計を見ると既に昼の休憩時間は過ぎていた。

その時だった。
部屋にノックが響いた。

不思議に思ってドアを開けると、そこにはAがいた。

リ「A、何かあったのか？」

そう聞くも、首を左右に振るだけで顔は下に向けたままだった。

※リヴァイの言う、「キラキラしたやつ」はアラザンの事を指します。