進撃の巨人ー奪われる翼ーFinal (ページ15)

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Episode 6 かわらないページ15

＊…Aside…＊

エルヴィン団長は真剣な眼差しで、全てのことを話してくれた。

でも、すごく悩んだ。

調査兵に戻れるのなら、戻りたい。
お母さんの仇を取るために、巨人を絶滅させる為に私は調査兵になった。

人類の為に、心臓を捧げると誓ったんだ。

迷ってどうする、私…！

その時、団長がぽふっと頭の上に手を置いた。

初めて見た優しい微笑みに、私は一瞬ドキっとした。
でも、そのドキっとは胸が高鳴ったとか、見惚れてドキッとしたとかじゃなくて…

なんて言ったらいいのかな

よく言えないけど、心が和らいだんだ。

A「団長…ありがとうございますっ。私、やっぱり調査兵でい続けたいですっ」

エル「そうか。それが聞けて安心した。でも、あまり無理をするなよ」

団長から貰った暖かい飲み物を飲みながらはいっと頷いた。

その時、先生が病室に入ってきた。

医者「明日から、もう自分の部屋で過ごしても大丈夫です。ただ、薬の副作用が出るかもしれないのでその時はすぐ医療室に来てくださいね。あぁ、それからエルヴィン団長…」

エルヴィン団長は先生に呼ばれて部屋を出て行った。

殺風景な部屋に1人で窓辺を見つめる。

リヴァイ

無理をしていないかな

頑張りすぎてないかな

会いたい

会いたいよ、リヴァイ…

こんなことを思いながら、私はいつの間にか眠ってしまっていた。