進撃の巨人ー奪われる翼ーFinal (ページ14)

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Episode 5 時間が過ぎるのは随分早いページ14

＊…エルヴィンside…＊

あれから三ヶ月が経った。

三ヶ月間、彼女はずっと病室にいた。

三ヶ月も休むと、兵士として今まで鍛えてきた力や体力は半分もない。

その事でAを一般人に戻すのか、そのまま調査兵で残らせるのかという話し合いも行われた。
ただし、調査兵として残すのなら一週間の訓練を受けなければならないという条件付きになってしまった。

さらに実行されるはずだった壁外調査は延期となった。
裏切り者を出し、調査に支障が出れば只事では済まない。
これだけは避けたかった。

資料の整理をして、ため息を吐く。

Aの様子でも見に行くか。

そう思って医療室に足を運ぶことにした。
途中、食堂に立ち寄り暖かい飲み物を貰った。

エル「失礼」

ノックをして部屋に入る。

そこには白いベッドに寝転んでいるAがいた。

A「あっ、エルヴィン団長。お忙しいのにすいません…」

エル「構わない。私の意志でここに来た。リヴァイは来てないのか？」

A「来てないですよ？どうぞ、おかけになってください」

そう言って起き上がるAに、私は質問をした。

エル「君は、これからどうしたい？」

案の定、頭の上にクエスチョンマークを浮かべる彼女に笑みが零れた。