【銀魂万事屋よ永遠なれ】魘魅少女 (ページ5)

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だが銀時は舌打ちして，

銀「見回りったってこんな場末の古い劇場，客なんていねーじゃねーか。つーか昼間から働きもせずこんなポルノ映画，タイトルなんだっけ?《あれ勃ちぬ》だったっけ?そんなもん観てる時点で全員不審者みてーなもんだろ」

『同感だよ，真面目に働け変態クソ野郎共』

「誰が不審者だ!変態でもないぞコノヤロー!」

と，客席から声を上げたのは，武蔵っぽい人だ。客席には，ほかに定春と，酒瓶を手にした長谷川の姿もある。そこへ神楽が言った。

神「銀ちゃんAちゃん，仕事放棄はダメアル。それに，ここにはダメ人間しかあなくても，《銀魂》の映画を観に来てくれる子はよい子供ばかりヨ。私たちがちゃんと映画鑑賞のマナーを教えてあげなきゃダメアル。ほらAちゃんも」

『はいはい，わかったよ』

そう言うと神楽は，Aを引っ張り《劇場版銀魂》を観に来たよい子のほうに向き直った。

神「言いアルか，よい子のみんな。映画鑑賞の心得その人な1。上映中は撮影はもちろん，その協力もメ!アル。不審者(ぎんとき)を見つけた時は速やかに劇場の係員に報告するアル」

銀「おーい，カッコの中がおかしなことになってんぞ」

だが，かまわず続ける。

『心得その2。上映中は携帯などの電源を必ず切ること。通話はもちろんおしゃべりも他のお客さんの迷惑になるよ』

神「高杉様～，とか奇声を上げるクズ野郎は人生の電源切るからな，ペッ」

『様付けて呼ばされるとか…キモ!今度あったら人生の電源を来世の分まで切るからな，ペッ』

新「誰に行ってんの?何の忠告なの」

神「心得その3。三回映画を観に行かないと特典がもらえないとか毎回特典が違うとか，け●おん商法及びそれにつらなるあざとい釣りに注意すること。」

『汚い大人たちはみんなアンタらの財布を狙ってるよ。気をしっかりもって財布のひもはキツく結びなよ。』

新「いや僕らに言われたくねーよ⁉︎うちも《紅桜篇》でおんなじようなことやってただろーが!」

新八は言うが，神楽は無視してさらに続ける。