【ツイステ】7つの寮ともうひとつの寮の長

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「！？」


　それには皆、びっくりだ
　「どうした！？大丈夫か！？」と必死にデュースが肩を揺らす
　けれどナミは起きない



「なに？疲れがどっと溜まったみたいな？それとも魔力の使いすぎ！？てか、魔法石！！あれ、使ったわけじゃないよね！？」


　ナミの大きな魔方陣を思い出したエース
　魔法石のおかげかと一瞬思ったが、
　魔法石はちゃんとナミのポケットに入っていた



「ある…ってことは、やっぱあの魔法は先輩だけの力だったんだ…改めてスゲェ」


「感心している場合か！？ ナミ！起きろ！」


　デュースがナミの両肩を手で揺らした



「ね、ねぇ…デュース。ナミちゃん…息してる？」


「！」


　まさか死…なんてユウが考えるからデュースは怖くなった
　すぐにナミの顔に手を当てた
　大丈夫…息はしている
　というか、なぜか気持ち良さそうな顔をしている



「コイツ…寝てんだゾ」


　グリムの反応に皆はなんだ、と苦笑した



「お姫様は疲れちゃったみたいですね親分」


「だゾ。オレ様もクタクタだし、腹減った。はやく寮に帰ってツナか＿＿＿ん？ナミのポッケからいい匂いが…」


　グリムはナミのポケットに目がいった
　ナミのポッケには魔法石だけではなく
　真っ黒な石が入っていたからだ



「これから美味しそうな匂いがするんだゾ！！」
　

　グリムはナミのポッケからそれを奪うとむしゃむしゃとその石を食べてしまった。「うわ、雑食…」とエースがどん引きしている



「グリムー！それナミちゃんのポケットにあったんでしょ！？なら、ナミちゃんのものなんじゃ…」


「ム？ナミも食べたかったのか？なら、分けてやる！」


　グリムは笑顔で半分をナミのお口にそれをぶち込んだ
　「うげっ！？」とユウが急いでナミの口からそれをとろうとする。しかしナミはゴクン、とその石を飲み込んでしまった
　どんどんみんなの顔が青くなる



「今度こそ、ナミちゃん死…？」


「やめろ！ユウ！！そんなこと考えるな！！」



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