姿未ダ見エズ ページ5
らっだぁside
晩飯中にみどりから詳しい話を聞き出したところ、遠くで光が落ちていくのを見て飛び出したとのこと。多分その光がこの子なんだろう。
つまり、この子はまだここに堕ちたばかりということ。最近までは、多少なりとも覚えている人がいたのだろう。
…にしても、中々起きない。自分たちが初めてここに来たときのことすら覚えていないが、こんなに起きないものなんだろうか。
この町にそぐわぬ純白の少女は、静かに目を閉じて、死んだように眠り続けていた。
rd「…ん…？あれ俺寝てた…？」
電気すら消えた家の中は、すっかり闇に包まれていた。大方、俺がリビングで寝落ちして他の奴らは俺を放置したまま自室で寝たとかそんなとこだろう。薄情な奴らめ…
二度寝するかと目を閉じたそのとき、突然辺りが明るくなった。慌てて____かつ、少しの期待も込めて____起き上がると、そこには先程の少女が立っていた。
rd「あ…だ、大丈夫？えと…混乱してると思うけど…君は_______」
『︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎』
その光に、白に、琥珀の瞳に、目を奪われた。何か言ったようだったが、それすら聞こえない程に、目の前の少女に魅了されていた。
へたり、と情けなく床に座り込むと、少女は静かにこちらへ歩み寄り、俺に手を差し伸べた。
rd「…ぁ、ごめ、ありがとね…」
流石にこんな小さな女の子の手を借りる訳にはいかないと、自分で立ち上がった。小さい子の扱いには慣れていないので、適当にレウを叩き起こして任せた。
ru「えっと…あ、自分の名前はわかる？」
レウは眠そうに目を擦りながら、少女と視線の高さを合わせて言った。だが、少女は首を横に振るのみだった。
ru「うーん…まぁ、とりあえずまだ遅いから。2階に一部屋空いてたよね？」
rd「あー…まぁ物置みたいになってるけど一応？」
ru「ちょっと片付けてきて。あ、お腹すいてない？一人で寝れる？」
レウに命令され、不本意ではあるが、仕方なく2階へ上がる。レウが話しかける声が聞こえたが、やはり少女は喋らなかった。
すっかり綺麗になった元物置部屋に少女を連れて行き、なんとか一段落がついた。
…にしても、あの少女は一体何者なんだろうか。
なんだか、覚えがあるような________
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舞コンブ神楽(プロフ) - あんみつさん» コメントありがとうございます！めっちゃ励みになります…！ (4月1日 0時) (
レス) id: 359379e1ca (このIDを非表示/違反報告)
あんみつ(プロフ) - ファ/イ/ト/ソ/ン/グの世界観大好きなので凄く面白いです！これからも楽しみにしてます！更新頑張ってください！ (3月15日 11時) (レス) @page7 id: 8881878887 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：舞コンブ神楽ﾁｬﾝ | 作成日時：2023年12月15日 14時
