40 コハル ページ43
___ドォンッ……
扉越しに聞こえた爆発音。
今の爆発で扉の鍵も壊れたようだ。
『ユウトっ!』
扉を開けると、中には既に息をしていない男の体と
『ユウト…っ』
気を失ったユウトの姿があった。
「おいハル!ガキは…」
『中也さん!ユウトまだ生きてます!』
でも如何して…。可成りの規模の爆発だったのに…
「如何やら、之のお陰のようだね」
そう云い乍太宰さんが持ってきたのは………檸檬。
「あのコンピュータの中には之が入っていたようだよ」
『でも其れでダメージを受けないのは梶井さんだけの筈…あっ』
「…梶井の異能力まであのガキ使えるようになってたのかよ」
…ってあれ?檸檬爆弾は梶井さんしか作れないのに、一体何処から?
「小細工は間に合ったようじゃのう」
声に振り向くと姐さんが。
「充分かの?中也。」
「嗚呼。すまねぇな、姐さん。」
中也さんの話によると、4人が此処に来る前に中也さんは姐さんに頼み、コンピュータ内の爆薬を全て檸檬爆弾とすり替えて貰ったらしい。
…私は力が抜け、その場に座り込んだ。
『そういう事は早く云ってくださいよ、肝が冷えました…』
「全くだね、そんなだから中也は何時までもチビなんだよ」←
「おい太宰、今俺の身長は関係ねェぞ」
2人の云い合いを暫く眺めていたが、疲れやダメージがどっと来たのだろう。
私は意識を手放した。
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作者名:神楽小夜・コハル | 作者ホームページ:
作成日時:2017年1月14日 12時