【文スト】【Weiβ】紅の彼岸花 (ページ37)

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34 コハルページ37

「なあ母さん...見てる？俺、母さんのために頑張ってるよ...！」
ユウトは正気じゃ無くなっている。
一体如何して…
《ええ、ママはちゃんと見てるわ。》
＿＿あの機械が原因か。

『アヤさん、ユウトがおかしくなっているのはあの機械が原因みたいです。私が壊して「させるかよっ！」っ!?』
＿＿＿異能力【汚れつちまつた悲しみに】
ユウトが私に重力をかける。
重力だけならなんとかなるけど、私の上に重力をかけられた学生達が乗っかる。流石に之は動けない。
「母さんを傷つける奴は許さない！
＿＿＿＿殺れ！」
ユウトの後ろに居た学生達が私に向かって銃を乱射する。

『＿＿＿＿＿此処まで、か。』
死を覚悟した、其の時だった。

「ハル！」

＿＿＿異能力【汚れつちまつた悲しみに】

弾丸が目の前で止まり、音を立てて落ちた。
中也さんだ。
「なんつー情けねェ格好してんだよ、ハル。それでも俺の弟子か？」
言葉に棘があるけど、其れが中也さんなりの心配の仕方だという事を分かっている。
『すいません。重力のかけられた学生が乗るのは予想外だったので。』
「訓練に追加だな」←
『何云ってるんですか、冗談は身長だけにして下さい』←
なんて軽口を叩きあい乍学生達を倒していく。

「…くそっ！1人増えたところで何だ！」
ユウトが龍の異能力を発動しようとする。
「＿＿＿＿死ねぇ！」

＿＿＿異能力【羅生門】

「はい、悪いけど其れ禁止～」
いつの間にかユウトの後ろには笑顔を浮かべた太宰さんが居た。
「私もいるからね～、1人じゃなく2人さ」

＿＿＿異能力【人間失格】

ユウトの発動した羅生門が光と共に消滅した。

「一つ訂正させてもらうよ」
「俺達は2人で来た訳じゃねェ」

私の後ろから襲いかかってきた学生が手足を虎化させた中島さんに気絶させられる。

私の横を見慣れた黒獣が通り、アヤさんを襲っていた学生に襲いかかる。

「「「「四人で来た」」」」

ユウト、待ってて。直ぐ正気に戻すから。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
『…それにしても、よく此処が分かりましたね』
「其れは簡単だよ、乱歩さんに電話して推理して貰った。5秒で割り出したよ」
…成程。後で乱歩さんにお礼しないと。