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32 神楽小夜「ネットが繋がんない(´;ω;`)」 ページ35




「あの女もやるな...。
池田ハルの分析はしたか?」
「はい、勿論保存もしております。戦闘能力は一般とは違い高く、Gクラスレベルと言っても過言ではありません。しかし貴方は島崎ユウトはそれを遥かに上回る異常能力を存じてる筈。どうしますか?」
「女は見逃せ。ユウトさえいればいい。アイツの本当のあるべき姿たに戻せらればそれでいい。」
_____

...ここは...!
何だこれ!っ!クソッ!!

気がつけば俺は、椅子のようなものに座らされていて、手足が硬いもので頑丈に固定されている。動けない。この感じ、あの時と同じだ。始めて奴らに反抗した時も、こんな感じだった。何をされたのか思い出せないが。

辺りは静かだった。足音も声も何も聞こえない。...いや、待て。機会の音だろうか?何か作動している音が聞こえる。何なんだここは。
それに...生暖かい。心地よくて眠りそうだ。

いや、何を考えてるんだ俺は!とにかくここからさっさと出ねえと!他の奴らは、ハルは無事だろうか?心配だ。恐怖しかない...。


《...ユウト。》
「っ!誰だ!」

突然部屋に響き渡る女の声に俺は声を荒らげた。だが...知っている。この声は...。優しく、何故か安心する。

《ユウト、私がわかるかしら。私よ。》

嗚呼...何故だろうか。とても愛しかった気がする。この声は、俺になければならない存在だろう。この声は...優しい...優しく俺の名前を呼んでくれた。

まるでその声は"救いの女神"のような声だった。

「母さん...。」
《そうよ。ママよ。》

嗚呼...頭の中がとろけていく。意識がまどろみの世界に、ゆっくりと、静かに誘われてゆく...。

《ねえユウト、私のお願いを聞いてくれる?》
「ああ...なんでも聞いてあげるよ、母さん。」
_____
《学生No.05687島崎ユウト、貴方に使命を与えます。》
「ああ...なんでも聞いてあげるよ、母さん。」

上手くコンピュータに跪いてる。ユウトは完全にコンピュータの支配下だ。しかも母さんなんて呼んじゃって...ヒヒッ、笑える。
さてユウト、君は漸くZクラスの仲間入りだ。思う存分下級動物共を殺すが良い。

エスツェットの名の元に。
______

《貴方を苦しめるだけの人を、世界を変えて。
もうこれ以上ユウトに苦しんで欲しくない。》
「わかった...こんな世界、ぶち壊してやる。
エスツェットの名の元に...!」

33神楽小夜「暫くWeiβアヤ目線だよぉっ!((殴」→←31 コハル「何気に初の中也さんside!」



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作者名:神楽小夜・コハル | 作者ホームページ:   
作成日時:2017年1月14日 12時

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