24 コハル ページ27
天宮さんはヨージさんに向かってナイフを振り上げる。刹那、
『…何をしているのですか、天宮さん。』
天宮さんの振り上げた手を掴む。
「敦くん!其の子を押さえるんだ!」
いつの間にか来ていた太宰さんが中島さんに声を掛け、中島さんは天宮さんを押さえる。
「離して!如何して邪魔をするの!?」
「…ハルさん、彼女がこんな事をした理由がわかりませんか?」
『一寸待って下さい。見てみます。』
___異能力【第三の目(サードアイ)】
『………!!』
読めない。何を考えているのか。
「ハルさん?如何かしましたか?」
「ハル、若しかして…」
『…すみません、読めないです。』
異能力は基本例外は無い。あるとすれば、太宰さんの異能力無効化のみの筈。
「池田先輩…。先輩まで私のヨージさんをとるんですか…?
だったら、容赦は致しません。
__覚悟していて下さい!」
そう云い、天宮さんは去っていった。
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トレーラーの中へ戻ると、太宰さんと中島さんに1つ質問をされた。
「ハルちゃん、君の異能力は私以外なら誰の心や記憶でも読み取る事が出来る筈。」
「…本当に読み取れなかったのですか?」
『…ええ、そうです。
読み取れなかった…というか、見えたものが読めなかったんです。文字化けしているようなかんじで…。』
「…一応、乱歩さんに相談してみますね。」
「社長にも云ってみるよ。」
『お願いします。此方でも鷗外様や中也さんに色々確認してみます。』
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作者名:神楽小夜・コハル | 作者ホームページ:
作成日時:2017年1月14日 12時