20 コハル ページ23
「あ、ハルちゃ〜ん」
「ハルさん、お久し振りですね！」
学校の帰り、体調不良のユウトの御見舞…と称しユウトの所へ遊びにトレーラーへ行く途中、探偵社の中島さんと太宰さんに会った。
『お久し振りですね、中島さん。
太宰さんは2日振りです。』
探偵社とポートマフィアは現在停戦協定を結んでおり、よく探偵社を訪れるので、私は探偵社の方々と仲が良い方だった。
「1人かい？珍しいねぇ、あの蛞蝓が居ないなんて」
『友人の様子見に行くので、1人でいいかな、と。』
「お友達が体調不良なんですか!?」
「何処に行くんだい？」
『花屋です。トレーラーなんですけど…』
「おや、奇遇だねぇ。私達も其処で花を買う予定だったのだよ。」
「良かったら一緒に行きませんか？」
『勿論です。』
＿＿＿＿＿＿＿
「其処の美しいお嬢さん…
是非とも私と心j「あああ！失礼しました何でもないですぅぅ！」
『…太宰さんは相変わらずですね…。』
ヨージさんを見ていて誰かに似ているな、と思ったんですけど、なんというか…ヨージさんの軟派する姿が物凄く太宰さんと被って見えたんですよね…←
「お、ハルか。いらっしゃい。」
『こんにちは、ケンさん。
一寸遊びに来ました。』
序になんか花も買って行こうかな。
エリス嬢も喜ぶだろうし。
「じゃあユウト呼んで来るから一寸待っててくれ。
…処で、其方の奴は知り合いか？」
後ろを見ると、女性を軟派している太宰さんと、其れを止めるべく奮闘している中島さんの図が。
…中島さん、お疲れ様です。
「…なんつうか、ヨージを見ているようだな。」←
『矢っ張りケンさんもそう思います？』←
「ハルさんも見てないで手伝ってくださいよ〜！」
「おい、騒がしいな。…って、ハルか。如何したんだ？」
『あ、ユウト。一寸遊びに。』
ユウトはふーん、と云い、周りを見渡すと太宰さん達が見えたようで、
「…ヨージみたいだな。」←
と一言。ユウト、心中に誘わない辺り未だヨージさんの方が数倍マシだよ。←
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「其方のお前は？」
「あ、中島敦と云います。ハルさんにはよく御世話になっています！
花を買いに来たんですけど、一寸いいですか？」
太宰さんがすみません、と云う敦。
ユウトは思った。
(此奴は苦労してそうだな…)と。
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作者名：神楽小夜・コハル | 作者ホームページ：
作成日時：2017年1月14日 12時
