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先刻、首領に呼び出されたため今は執務室に向かっている。
ドアを叩き部屋に入れば珍しく準備の整っている首領が待っていた。
『首領、話というのは』
「虎の異能を持つ少年を芥川くんたちと此処に連れて来てほしいのだよ。」
疑問だ。何故私が芥川くん率いる遊撃隊と、
『何故ですか首領?私が芥川くんたちと一緒に任務をした事はない筈です』
首領の言う事は絶対だが疑問は疑問だ解決しないと
「んー中也くんも今は出張中だしAくんの体も訛ってるんじゃないかと思ってね」
確かに最近全然任務はこなしていない
でもっと未だに答えを出さないAに首領が一言
「そういえばその虎の少年、探偵社にいるみたいだよ」
その一言は私を動かすのには容易すぎた
「やってくれるね?」
『はい!もちろんです!』
了承をしたにもかかわらず首領は怪訝そうな顔でこちらを見ている
「先刻そんな元気じゃなかったよね?」
あっそーいうこと!
『そんなことないですよ首領〜』
一応誤魔化しておく
「まあいいけど、任務はちゃんとお願いね?下で芥川くんが待ってる筈だから」
まさか今日だったとはきいていない
『わかりました。では』
扉に手をかけた時首領に呼び止められ、もう一度後ろを向く
「あっそうそう、生け捕りでお願いね」
『了解です』
うちの首領は偶に怖いこともある
一礼をし今度こそ執務室を出る。任務の時間だ
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作者名:りょうくん | 作成日時:2020年5月2日 1時