◇・ ページ7
*
『何かお飲み物をご用意しましょう。何かお好きなお飲み物は?』
「僕はオレンジジュースがいいです!」
「馬鹿!お前は遠慮というものを知れ!……ハァ…すみません」
『ふふ、変に遠慮なさらないで良いのですよ。お二人共オレンジジュースでよろしい?』
「かたじけない…お気遣いありがとうございます」
やった〜♪なんてごくごく飲み干した葉澄さんと、ひとくち飲んで机に置いた九条さん。
そんな所をみた葉澄さんがキラキラした瞳で
九条さんのグラスを見ていた。
「ねぇねぇ、飲まないならそれ僕にちょーだい!」
「あ?ん、ほれ」
一見相性があまり良くなさそうに見えたが、なんだかんだ
二人は仲が良さそうだ。
元気いっぱいでおてんばな弟気質の葉澄さんと、そんな弟の面倒を見る兄気質の九条さんだからきっと上手く調和しているのだろう。
「では、本題に入らせていただきます。単刀直入に申しますが、我々は貴女に"審神者"になっていただきたい」
『……審神者、ですか。』
____________。
「という事でしてね。これは貴女にしか成し遂げることは出来ません。既にご両親には了承を得ておりますので、あとは貴女の了承のみです。いかがでしょう。受け入れていただけますか」
『そういうお話ならば了承するしかありませんね。もちろんやらせて頂きます。私がこなせるか分かりませんが…』
「ほんとですか!貴女は器が大きいんですね!普通嫌がりますよこんな仕事!」
『私は戦闘に慣れておりますから。鈍った身体を鍛え直すいい機会ですしね。』
ふふふ、なんて笑えば、二人はポカンと口を開けた。
「……………………戦闘に慣れているとは一体…?」
『ふふふっ、内緒です。』
「何でですかー!?気になっちゃいますよ!」
「深入りすんな馬鹿」
『内緒は内緒です』
元最強剣士、審神者として二回目の人生を歩み始めます。
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プスメラウィッチ(プロフ) - 初めまして、続きの更新頑張って下さい。応援してます。 (5月5日 23時) (レス) id: b10205217f (このIDを非表示/違反報告)
あう - 1、本科と写しどれも個別の刀で追いめを感じる様な者ではないから。実際に国広は誇りを持っている。2、剣士と言うだけで刀の事はあまり知らなかった。3、日輪刀は十人十色の刀だから ※勝手な妄想です。気にしないでくれるとありがたいです (11月21日 23時) (レス) @page6 id: 64c26850b0 (このIDを非表示/違反報告)
凛音 - 本当に面白いです!続きがめっちゃ気になります!頑張ってください! (10月28日 9時) (レス) @page38 id: 0943923905 (このIDを非表示/違反報告)
榮薇(プロフ) - たまごがゆさん» 夢主ちゃんは、山姥切の言動に、自分が写しであることに負い目を感じていることを察して、わざと知らないふりをしている、という設定です!ご指摘ありがとうございます😊ありがとうございます😳これからもご愛読いただければ幸いです❤️ (2022年8月29日 9時) (レス) @page8 id: c8e9ae4c59 (このIDを非表示/違反報告)
たまごがゆ - 素敵な話で読み込んでしまいました! ところで質問なんですが、◇参 の羽衣石が写しや本科を知らないのは何故ですか?刀を持つ鬼殺隊士が知らないとは思えず… 更新頑張ってください!応援してます! (2022年8月26日 22時) (レス) @page8 id: 8c08499bcc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:榮薇 | 作成日時:2022年8月1日 21時