53話「人気者にはやっぱりニセモノが出てくるよね ページ4
Noside
貴方「...ん〜、あれ〜...？」
夕陽が道を照らす帰り道。
宿舎へ続く一本道には、ひとつの人影があった。
その影を作っているのは、髪の長い薄紅色の瞳の少女_____春庭A。
Y学園イチの美少女ともいわれる子である。
「どこ行ったのかな〜...」
ポケット、鞄の中、周りの道......
どうやら落とし物を探しているようだ。
「体育の時にはあったのになぁ...」
体育の時___ということは、髪ゴムか何かだろうか。
眉を下げ、不安そうな表情で下を向いて探していると______不意に、曲がり角から歩いてきた人物にドンッと勢いよくぶつかってしまった。
「わっ、」
その衝撃によって、Aはその場に尻餅をついてしまった。ついたところがジンジンと痛む。
「いったたたぁ………」
？「あ、ごめん！」
「あ、いえ______
えっ！？」
大丈夫です、と言おうとしたところで、Aはもともと大きい瞳をさらに見開いて固まった。
なぜなら_________
「...?」
目線の先の人物が、幼なじみであるジンペイによく似ていたから。
「(え、え？ジンペイに似てる、けど...違うよね？髪の色とか声とか違うし...)」
頭の中が混乱しているA。
そんなAに、ジンペイに似る人物が声を掛ける。
？「大丈夫？」
すっ、と手を差し出す。
「あ、は、はいっ、すみませんっ！」
目の前の彼を見つめすぎていたことに気づいたAは、慌てた様子でその手をギュッと握って立ち上がった。
「…………………」
そして、改めて正面より少し高い位置にある顔をマジマジと見つめる。見れば見るほどそっくりだ。
？「...?僕の顔に何かついてるかな？」
「あ！いや、なんでも...!」
思わず至近距離で見てしまった、とAは頬を赤く染めて目線をずらした。
そんなAを見て、彼はふっと笑う。
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優衣 - かふぇもかさんのこの夢小説を読んだ時、素敵な作品だなと思いました‼️頑張ってください❗ (2023年2月28日 17時) (
レス) id: 95d1cd5894 (このIDを非表示/違反報告)
ちーや - 中等部編ってないんですか？できれば中等部編から書いてってくれればキャラとかも把握できるし、夢主ちゃんヒーローの詳細とか分かるので書いてほしいです (2022年11月5日 1時) (レス) id: 260906d624 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 高等部編じゃない前のも書いてほしいです (2022年5月22日 19時) (レス) @page4 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
モカ茶。(プロフ) - かふぇもかさん» ありがとうございます！楽しみに待ってます((((( (2021年2月21日 15時) (レス) id: e467f9631d (このIDを非表示/違反報告)
かふぇもか(プロフ) - モカブラウンさん» 分かりました！ご期待に沿えるようがんばりまっせ((( (2021年2月21日 6時) (レス) id: 586d3de0ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かふぇもか | 作成日時：2021年2月10日 21時
