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心配そうに顔を覗き込んできたAに、慌てて悠仁は首を振った。
腰まで伸びたダークブラウンの髪に、長い睫毛が縁取られた緑色の大きな瞳。
頬がうっすら色づくその肌は、透き通るように白い。
目の前のAは、間違いなく“美少女”に分類される。
悠仁も、ここまで顔が整った女を見たことがなく…
故に、思わず見惚れてしまったのだ。
悠仁「(____かわいい人だなぁ、)」
悠仁がAを見つめたまま、無意識にそう思っていると。
伏黒「………………」
「え、わっ」
悠仁の顔を覗き込んでいたAを、伏黒がグイッと自分の方に引き寄せた。
「…恵、どうかした?」
自分の肩を掴んだまま離さない伏黒を、Aがきょとんと見上げる。
だが伏黒はそのままで、悠仁に向けて口を開いた。
伏黒「______悪いが、時間がない。
少し話がしたい。……今」
どこか目つきを鋭く言う伏黒の言葉に、悠仁は怪訝そうに眉をひそめた。
悠仁「……………?」
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悠仁「……あのぉ、話ってなんすか?」
悠仁はふたりに連れて来られるがまま、暗がりの中で2人に声をかけた。
おずおず切り出す悠仁へ、伏黒が口を開く。
伏黒「…お前が持っている“呪物”は、とても危険なものだ。
今すぐ俺たちに渡せ」
悠仁「じゅぶつ???」
何を言われると思ったら、よく分からない単語が出てきて悠仁は混乱する。
片眉を下げる悠仁へ、Aがスマホの画面を見せた。
「これ。
見覚えない?」
悠仁「んー………?」
明るく発光するスマホの画面をじーっと凝視する悠仁。
数秒ほどスマホの画面を見つめ、悠仁はパッと顔を明るくした。
悠仁「あー、はいはい!拾ったわ」
悠仁はスマホに前屈みになっていた体を起こすと、後ろのソファに背中をつける。
悠仁「俺は別にいいけどさあ、先輩らが気に入ったんだよね。
“危険”ってどういうことよ?」
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亜麻 - 更新頑張ってください!応援してます! (2022年5月2日 16時) (レス) @page19 id: 3ecc151c1c (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 面白いです!っと・・・またプスメラウィッチがいる!作者さん。こいつの言うこと聞かなくてもいいですよ。どこにでもいます。呪術廻戦のコメント欄で毎回おんなじコメントしてます!私は応援してますね(・∀・) (2022年2月14日 20時) (レス) id: fef02b0b38 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - かふぇもかさん初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張ってください。応援しています。楽しみにしています。 (2022年1月31日 10時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
かふぇもか(プロフ) - かすみさん» わわわ!嬉しすぎて感激の嵐です…!ありがとうございます、作者なりに頑張ります!! (2022年1月21日 20時) (レス) id: 586d3de0ac (このIDを非表示/違反報告)
かすみ(プロフ) - 少しずつの更新でもとてもとても嬉しいです!!ゆっくり、主様のペースで良いので頑張ってください!! (2022年1月20日 23時) (レス) @page18 id: e53abe021c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かふぇもか | 作成日時:2022年1月11日 7時