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そう言うなり、今度は五条から攻撃を仕掛け始めた。
飛んできた宿儺の拳を受け止め、そのまま顔面をぶん殴った。
回転しながら吹っ飛ばされるがすぐに体制を整え、飛び上がる。
宿儺は眉をひそめた。
宿儺「(………恐ろしく速い……?)」
いや______違う。
そう考えを改めた時には______またもう一発、五条の呪力をこめた拳をもろに受けていた。
バシュンッ!!と音が響き、コンクリートがえぐりとられる。
そのまま向こうのほうまで吹っ飛ばされた宿儺はパイプの柵に勢いよく体をぶつけた。
だがしかし、宿儺はなんともないようで。
宿儺「______まったく……」
痛みに顔を歪めることはない。むしろ笑っている。
宿儺はまたもや異様な速さで五条の元へ向かって走り出した。
宿儺「(いつになっても厄介なものだな______
______呪術師は!!)」
そうしてそのまま、五条に向かってこちらも呪術での攻撃をぶち当てた。
…その直後。
______ドシャン!!!
鈍い音と瓦礫の壊れる音、それから爆発音が伴って聞こえ、そして建物すらも崩れ落ちた。
また煙が上がる。
手応えがあったようで、宿儺は笑みを浮かべたままだ。
宿儺「______だからといってどうという話でもない…」
だが。
宿儺「…………!!」
宿儺の目が見開かれる。
その先白い煙が晴れた先には______
五条「…………」ニッ
ニッ、と余裕そうに笑みを浮かべたままの五条が立っていた。
傷一つなく、なんなら近くにある瓦礫が浮いている。
そんな五条は口を開いた。
五条「7。8、9……………
そろそろかな」
五条がそう言い放った______その次の瞬間だった。
______ドクン
宿儺「!!」
宿儺の______否、悠仁の心臓がドクンと音を立てた。
そしてその後すぐに______宿儺の意識が薄れていく。
宿儺は薄れていく意識の中、思う。
宿儺「(______あぁ、まただ…また乗っ取れない)」
本来の姿である“悠仁”が、戻ってこようとしている。
…本来なら、そんなことは不可能なはずなのに、と。
宿儺「(……この“虎杖”とかいう男…一体、何者______)」
そう宿儺が言い終わる前に______ぷつり、と意識が途切れる。
だがその直後、
悠仁「______あ!大丈夫だった?」
いつもとなんら変わらない、“悠仁”が顔を上げていた。
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亜麻 - 更新頑張ってください!応援してます! (2022年5月2日 16時) (レス) @page19 id: 3ecc151c1c (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 面白いです!っと・・・またプスメラウィッチがいる!作者さん。こいつの言うこと聞かなくてもいいですよ。どこにでもいます。呪術廻戦のコメント欄で毎回おんなじコメントしてます!私は応援してますね(・∀・) (2022年2月14日 20時) (レス) id: fef02b0b38 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - かふぇもかさん初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張ってください。応援しています。楽しみにしています。 (2022年1月31日 10時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
かふぇもか(プロフ) - かすみさん» わわわ!嬉しすぎて感激の嵐です…!ありがとうございます、作者なりに頑張ります!! (2022年1月21日 20時) (レス) id: 586d3de0ac (このIDを非表示/違反報告)
かすみ(プロフ) - 少しずつの更新でもとてもとても嬉しいです!!ゆっくり、主様のペースで良いので頑張ってください!! (2022年1月20日 23時) (レス) @page18 id: e53abe021c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かふぇもか | 作成日時:2022年1月11日 7時