File 33 ページ41
その様子を、呆然とした顔で見下ろしていた桂木。
だが、
桂木「……謝られたって、許せませんよ」
そう、怒りのこもった目で小さく言った。
声が震えている。
裏切られた悲しさか、単に怒りからか。
桂木「怖い思いさせられて、何回も引越しして、！」
将司「…………」
将司は土下座したまま、黙っていた。
土下座から体制を変えない将司に、山口は静かに近づく。
山口「……将司、、、お前は…、！」
そして。
山口「______なんてことをっ、！！！」
将司の胸ぐらを乱暴に掴んで立ち上がらせ、怒号を浴びせた。
怒りに打ち震える山口。
そのとき。
高槻「＿____山口さん！」
高槻が、山口に声をかけた。
怒号が止まり、山口は高槻を見る。
将司もまた高槻を見ると、高槻は言う。
高槻「……もう少し話を聞いてください」
山口「……………」
山口は、将司の胸ぐらから手を離した。
それを見てから、高槻はまた静かに口を開く。
高槻「…奈々子さんが最初に住んだアパートは、壁が薄くて隣の部屋の声も聞こえるような部屋でしたよね？」
桂木「え…………、」
突然の高槻の問いに、戸惑った声が漏れる桂木。
だがすぐに、こくりと頷いた。
高槻「……奈々子さんが今まで住んだ部屋の情報を見ました。
貴方が住んでいる場所は、どんどん声を出すのに適した物件になってるんです」
桂木「…………！」
桂木は、高槻を見上げた。
高槻「5軒目にたどり着いた今の部屋は、気兼ね無く声を出して練習できると貴方自身も言っていましたよね？」
桂木「……はい、」
高槻は、桂木を見ながら言う。
高槻「2軒目以降の物件を見つけてくれたのは誰ですか？」
そう問いかけると、桂木は小さく、でもはっきり言う。
桂木「……“山口不動産さん”。
………将司さんです」
将司「……………、」
桂木が将司を見つめると、将司は顔を伏せた。
高槻「最初は貴方に会いたい一心だったのかもしれない。
でも今の将司さんは、貴方の夢を一生懸命応援しているんですよ」
桂木「……………じゃあ、」
桂木は口を開く。
桂木「今の部屋で鏡が動いたのは…？」
高槻「あの鏡には、拡大鏡がついていますね？」
高槻がそう聞くと、桂木は頷く。
向こうにある鏡を見ながら高槻は言った。
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かふぇもか(プロフ) - さらさん» こんばんは！えええめっちゃ嬉しいです私も大好きですよ((やめろ ありがたいお言葉感謝です…( ；∀；) (2021年9月13日 20時) (
レス) id: 586d3de0ac (このIDを非表示/違反報告)
さら - こんばんは！！私ももかさん大好きですなので見捨てたりしません！！受験大変ですよね！！私も応援してます！！お体には気を付けて下さいね！！このお話ももかさんのペースで大丈夫ですよ！！いつも更新ありがとうございます！！ (2021年9月12日 23時) (レス) id: d237d559b7 (このIDを非表示/違反報告)
かふぇもか(プロフ) - みーさん» わぁぁ嬉しいです( ；∀；)唯一ここが1番の安らぎ場です…()頑張りますっ (2021年9月12日 21時) (レス) id: 586d3de0ac (このIDを非表示/違反報告)
かふぇもか(プロフ) - りりりさん» たしかに面白そうですね！！(*'д'*)ぜひ参考にさせていただきますね！できるだけ毎日更新はするつもりです…少しずつ…() (2021年9月12日 21時) (レス) id: 586d3de0ac (このIDを非表示/違反報告)
かふぇもか(プロフ) - めみこたさん» そうなんですよぉいやぁ勉強がめんどくさいのなんのって(( 語彙力？そんなもの私はどっかに捨てて来ました← (2021年9月12日 21時) (レス) id: 586d3de0ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かふぇもか | 作成日時：2021年9月3日 20時
