File27 ページ34
――――――翌日。
尚哉「難波」
大学の庭、ベンチで愛美と座る難波に、尚哉は声をかけた。
「ん？」と振り向く難波に、尚哉は言う。
尚哉「この前はありがと。…奈々子さんの件」
難波「あ、ちょ―――」
愛美「誰？奈々子さんって」
難波が急いで口止めしようとするも、時すでに遅し。
すぐに隣にいた愛美が反応して難波をじとっと見つめた。
難波「いやいや、！なんでもないよ？」
難波は手を振ってしれっとした顔で愛美に言う。
…そこで、尚哉がふたりを交互に見た。
尚哉「…え、…も、もしかして……」
難波「あれっ、やっぱわかっちゃう！？」
女性の名前を聞いてすぐに反応した愛美。
しっかり否定してた難波。
この構図はまさしく…
難波「やっぱだだ漏れちゃってる？この幸せ！」
愛美「もー！」
…カップルだ。
それもバカップルの方の。
愛美が照れたように笑うと、難波は「あ、あのねあのね？」と言葉を継いだ。
難波「奈々子さんていうのは、俺は実際会ったことないの。
その奈々子さんのお父さんの友達っていう不動産屋さんに行っただけ」
難波が愛美にそう説明していたのを聞いていた尚哉。
だがそのとき―――――妙な、不審な点があった。
尚哉「……？」
難波は今、『奈々子さんのお父さんの友達』といった。
だが、以前見た瑠衣子のノートには、『奈々子さんの母の知り合い』と…
どちらも山口の証言なのに、意見が一致していない。
尚哉「…父親じゃなくて、母親の知り合いでしょ？」
ただ難波が言い間違えただけだと思った尚哉がそう聞いても、難波は「いや？」と首を横に振った。
難波「『奈々子さんの父親とは昨日も電話しましたよ』って言ってたし…なんか仲良さそうだったよ？」
尚哉「……」
尚哉が頭の中で何かを考える。
だがそんなことはおかまいなく、また幸せオーラを醸し出して愛美に笑顔で言う。
難波「じゃ、そろそろ行こっか！」
愛美「うんっ」
「じゃあな、」と尚哉にも笑顔を浮かべた難波に頷く尚哉。
そして二人はベンチから立ち上がり、向こうへ歩いていった。
尚哉は眉をひそめ、言葉を反復させる。
尚哉「……父親の友達…」
瑠衣子のノートには、≪父親が状況に反対≫と書かれてあったはずだ。
…なら、なぜ…
尚哉「…！」
そこまで考えたところで、ようやく糸と糸がつながるように、真相が分かった。
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かふぇもか(プロフ) - さらさん» こんばんは！えええめっちゃ嬉しいです私も大好きですよ((やめろ ありがたいお言葉感謝です…( ；∀；) (2021年9月13日 20時) (
レス) id: 586d3de0ac (このIDを非表示/違反報告)
さら - こんばんは！！私ももかさん大好きですなので見捨てたりしません！！受験大変ですよね！！私も応援してます！！お体には気を付けて下さいね！！このお話ももかさんのペースで大丈夫ですよ！！いつも更新ありがとうございます！！ (2021年9月12日 23時) (レス) id: d237d559b7 (このIDを非表示/違反報告)
かふぇもか(プロフ) - みーさん» わぁぁ嬉しいです( ；∀；)唯一ここが1番の安らぎ場です…()頑張りますっ (2021年9月12日 21時) (レス) id: 586d3de0ac (このIDを非表示/違反報告)
かふぇもか(プロフ) - りりりさん» たしかに面白そうですね！！(*'д'*)ぜひ参考にさせていただきますね！できるだけ毎日更新はするつもりです…少しずつ…() (2021年9月12日 21時) (レス) id: 586d3de0ac (このIDを非表示/違反報告)
かふぇもか(プロフ) - めみこたさん» そうなんですよぉいやぁ勉強がめんどくさいのなんのって(( 語彙力？そんなもの私はどっかに捨てて来ました← (2021年9月12日 21時) (レス) id: 586d3de0ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かふぇもか | 作成日時：2021年9月3日 20時
