File 24 ページ31
白いページをペラペラとめくる。
……と、
高槻「……、」
……のれんがひらめき、誰かが入ってくるのが見えた。
よく知った影。覚えていないけれど、昨日もあったはずの彼。
尚哉「………………」
グレーのパーカーの、尚哉がそこに立っていた。
高槻「…Aは、今コンビニに行ってるから」
尚哉「……………」
黙ったままの尚哉。
高槻はそんな尚哉に促がすように言う。
高槻「…まぁ、座って」
尚哉「…………」
動かない尚哉。
高槻は、もういちど尚哉に言った。
高槻「いいから、座って？」
尚哉「……………、」
一歩、一歩と、ゆっくり歩を進めた尚哉。
そして＿高槻の斜め前に腰を下ろした。
顔を俯かせる尚哉に、高槻は静かに声をかける。
高槻「健ちゃんから深町くんがひとりで調べてるって聞いたよ」
尚哉「…………」
かすかに顔を上げた尚哉。
高槻は持っていた本を机に置くと、かわりにある物を手に取った。
高槻「……これは、奈々子さんの部屋の前に落ちていた髪の毛だ」
白いハンカチの中から現れた、真っ暗な髪の毛。
高槻はその髪の毛を掴みつつ、「見てて」と尚哉に言った。
髪の毛を掴んで皿に乗せ、そしてマッチを手に取る。
尚哉「…………」
何をするつもりだろうか。
そんな目線で一連の行動を見ていると、高槻はマッチに火をつけた。
そしてそのマッチを皿の中に入れ、髪の毛につける。
火であぶられた髪の毛は、ｼﾞｼﾞｼﾞと音を立てて燃えた。
高槻「こういうちぢれ方をするのが、人工毛の特徴なんだ」
高槻は、皿の中で燃える髪の毛をじっと見つめながら言う。
高槻「奈々子さんが体験した怪異が全部、同じ人間の仕業かどうかは分からないけど…
少なくとも“誰か”が何かの意図で、偽の怪異を仕掛けている」
尚哉「…………」
高槻「その人は深町くんに何か危害を加えるかもしれないんだよ。
……僕は心配だよ、」
眉を下げ、尚哉をしっかりと見つめる高槻。
…今の尚哉に嘘は分からないけれど、きっと今の高槻の言葉は本当だ。
高槻は、そういう人なのだから。
……でも。
尚哉「＿＿大人ぶらないでください！！」
今は、そんな高槻が許せなかった。
高槻「…………」
尚哉が声を張り上げると、高槻が眉をひそめた。
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かふぇもか(プロフ) - さらさん» こんばんは！えええめっちゃ嬉しいです私も大好きですよ((やめろ ありがたいお言葉感謝です…( ；∀；) (2021年9月13日 20時) (
レス) id: 586d3de0ac (このIDを非表示/違反報告)
さら - こんばんは！！私ももかさん大好きですなので見捨てたりしません！！受験大変ですよね！！私も応援してます！！お体には気を付けて下さいね！！このお話ももかさんのペースで大丈夫ですよ！！いつも更新ありがとうございます！！ (2021年9月12日 23時) (レス) id: d237d559b7 (このIDを非表示/違反報告)
かふぇもか(プロフ) - みーさん» わぁぁ嬉しいです( ；∀；)唯一ここが1番の安らぎ場です…()頑張りますっ (2021年9月12日 21時) (レス) id: 586d3de0ac (このIDを非表示/違反報告)
かふぇもか(プロフ) - りりりさん» たしかに面白そうですね！！(*'д'*)ぜひ参考にさせていただきますね！できるだけ毎日更新はするつもりです…少しずつ…() (2021年9月12日 21時) (レス) id: 586d3de0ac (このIDを非表示/違反報告)
かふぇもか(プロフ) - めみこたさん» そうなんですよぉいやぁ勉強がめんどくさいのなんのって(( 語彙力？そんなもの私はどっかに捨てて来ました← (2021年9月12日 21時) (レス) id: 586d3de0ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かふぇもか | 作成日時：2021年9月3日 20時
