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藤谷「前にテレビで…『幽霊が見える』って話したら、…あっという間に注目を浴びた……」
「…………」
藤谷「……『なんだ、こんなことだったんだ』…って思った」
藤谷は涙で震える声で俯きながら言うと、頭を上げて周りを見渡す。
そして言った。
藤谷「…このチャンス、絶対に離さない！！
世の中が私を諦めたって、私は諦めない！！！」
宮原「……………」
宮原は泣きそうになりながら、静かに藤谷の話を聞いていた。
藤谷はつかつかと監督の元へ近づくと、真っ直ぐに見つめて言葉を継ぐ。
藤谷「……監督」
佐竹「………」
藤谷「…この映画は絶対に成功させます。
……だからこのまま、騙されていてください」
そう言うと、頭を下げた藤谷。
佐竹がそれを黙って見下ろしていると____浜村が声をかける。
浜村「……監督。
ウチらは、藤谷さんの言葉に本気を感じたから協力したんだよ」
佐竹「………」
佐竹がスタッフたちを見ると、小さく頷いて次々に頭を下げるスタッフ。
そして、頭を下げる藤谷をまた見つめると______
佐竹「………よし、
……撮影続けるぞ！！！」
気持ちを切り替えるように声を張り上げた。
その言葉に、スタッフたちは笑顔になる。
「「「「「はい！！！」」」」」
佐竹に続き、スタッフたちは全員外へ出ていったのだった。
藤谷「…………」
藤谷は頭を上げ、涙を拭う。
そんな藤谷に、高槻は近づいた。
高槻「お見事でした」
藤谷「……嘘はついてない」
藤谷がしずかにむくれたように言うと、高槻はニコッと笑う。
高槻「わかってますよ。
……でも涙は演技ですね？」
高槻がそう言うと、藤谷は「……さぁ」とかすかに笑った。
しずかに笑う藤谷。
藤谷「……自分でも、嘘か本当か分からない。
泣こうと思えばいつでも泣けるから」
高槻「…“全身”女優さんなんですね」
藤谷「………。“全身”女優……
……良い言葉」
言葉を反復させてかすかに笑う。
藤谷「…ありがとうございます。
もうしばらく頑張れそうです」
そう高槻に言うと、また言葉を続けた。
よく聞いておくように、と言うかのような口調で。
藤谷「…お礼にひとつだけ教えます。
テレビで話した幽霊話は、ホント」
高槻「……」
藤谷「私、子供の時におばあちゃんの幽霊を見たんです」
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かふぇもか(プロフ) - さらさん» こんばんは！えええめっちゃ嬉しいです私も大好きですよ((やめろ ありがたいお言葉感謝です…( ；∀；) (2021年9月13日 20時) (
レス) id: 586d3de0ac (このIDを非表示/違反報告)
さら - こんばんは！！私ももかさん大好きですなので見捨てたりしません！！受験大変ですよね！！私も応援してます！！お体には気を付けて下さいね！！このお話ももかさんのペースで大丈夫ですよ！！いつも更新ありがとうございます！！ (2021年9月12日 23時) (レス) id: d237d559b7 (このIDを非表示/違反報告)
かふぇもか(プロフ) - みーさん» わぁぁ嬉しいです( ；∀；)唯一ここが1番の安らぎ場です…()頑張りますっ (2021年9月12日 21時) (レス) id: 586d3de0ac (このIDを非表示/違反報告)
かふぇもか(プロフ) - りりりさん» たしかに面白そうですね！！(*'д'*)ぜひ参考にさせていただきますね！できるだけ毎日更新はするつもりです…少しずつ…() (2021年9月12日 21時) (レス) id: 586d3de0ac (このIDを非表示/違反報告)
かふぇもか(プロフ) - めみこたさん» そうなんですよぉいやぁ勉強がめんどくさいのなんのって(( 語彙力？そんなもの私はどっかに捨てて来ました← (2021年9月12日 21時) (レス) id: 586d3de0ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かふぇもか | 作成日時：2021年9月3日 20時
