File 21 ページ28
健司「…………」
健司は、意識がない高槻とその側で眠っているAを見下ろす。
しばらく沈黙し、黙っていたが…
やがて、静かに椅子に座った。
尚哉「…………？」
椅子に座り、尚哉に真剣な眼差しを健司は向けた。
そして、問いかける。
健司「……聞きたいか？」
高槻に、何があったのか。
尚哉「……………」
目線を下に置いて、口をつぐんでいた尚哉。
だがすぐに顔を横に振った。
尚哉「……いえ、…いつか、先生が自分で話してくれるまで…いいです、」
健司「………」
健司は特に何も言わず、尚哉を見て「そうか」と頷いた。
尚哉も小さく頷き返し、目を伏せてから、高槻とAに目を向ける。
そして、健司に顔を近づけて小さい声で言った。
尚哉「………俺、何があったか突き止めたいんです」
健司「……………」
尚哉「……先生が、不幸の手紙の呪いにかかってるなら、なんとかしなきゃですし…
もし、誰かの仕業なら止めないと____」
健司「気持ちはわかるが、」
尚哉の言葉を健司が強い声で遮る。
尚哉は戸惑った。
健司は尚哉に静かに告げる。
健司「……怪異とかいうやつならお前の手には負えないし、人間がやってるなら危険すぎる。
やめとけ。大人からの忠告だ」
健司がそう言うと、尚哉は黙って小さく頷く。
尚哉「……確かに俺は、専門的な知識も力もありません。
……でも、」
だが、尚哉は引き下がらなかった。
尚哉「……でも俺には、人にできないことができるんです。
______人が嘘をつくと、分かるんです」
顔を上げた尚哉は、健司の顔をまっすぐに見つめてそう言い放つ。
尚哉の言葉を聞いた健司は眉をひそめた。
健司「……嘘がわかる？」
尚哉「俺は、子供の時に不思議な体験をしていて…
信じられないでしょうけど、…それから、
人が嘘をつく声が、歪むようになったんです」
尚哉は真剣だ。
「だから、」と言葉を継いでまた口を開く。
尚哉「俺には嘘がわかる。
きっと役に立ちます！！」
健司「…………______」
尚哉の言葉と真剣な目つきに、健司は前の高槻との会話を思い出した。
____________
『……アイツなのか、…ついに見つけたってことか。
アイツは何を経験した？』
『彼が自分の口で健ちゃんに話すまでは、僕からは何も言えない』
____________
健司「……………」
健司は尚哉を見つめた。
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かふぇもか(プロフ) - さらさん» こんばんは！えええめっちゃ嬉しいです私も大好きですよ((やめろ ありがたいお言葉感謝です…( ；∀；) (2021年9月13日 20時) (
レス) id: 586d3de0ac (このIDを非表示/違反報告)
さら - こんばんは！！私ももかさん大好きですなので見捨てたりしません！！受験大変ですよね！！私も応援してます！！お体には気を付けて下さいね！！このお話ももかさんのペースで大丈夫ですよ！！いつも更新ありがとうございます！！ (2021年9月12日 23時) (レス) id: d237d559b7 (このIDを非表示/違反報告)
かふぇもか(プロフ) - みーさん» わぁぁ嬉しいです( ；∀；)唯一ここが1番の安らぎ場です…()頑張りますっ (2021年9月12日 21時) (レス) id: 586d3de0ac (このIDを非表示/違反報告)
かふぇもか(プロフ) - りりりさん» たしかに面白そうですね！！(*'д'*)ぜひ参考にさせていただきますね！できるだけ毎日更新はするつもりです…少しずつ…() (2021年9月12日 21時) (レス) id: 586d3de0ac (このIDを非表示/違反報告)
かふぇもか(プロフ) - めみこたさん» そうなんですよぉいやぁ勉強がめんどくさいのなんのって(( 語彙力？そんなもの私はどっかに捨てて来ました← (2021年9月12日 21時) (レス) id: 586d3de0ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かふぇもか | 作成日時：2021年9月3日 20時
