File 15 ページ22
______ﾋﾟｯ
カーテンを閉めて、薄暗い空間の中。
高槻は机に立て掛けたスマホの録画ボタンを押した。
腕時計を見やって時間を確認する。
高槻「…ただいま19時17分、特に異常なし。
本でも読んで、時間を潰します」
そう言うと、本をペラリとめくって目を向けた。
暗い空間。
部屋には灯りをつけていないので、スマホ付近の光が頼り。
本の文章を読み進めていくと、意識がだんだん本の中へと入っていった。
.
.
.
「…………ん、」
部屋の中で、スマホを見ながらシュークリームを頬張ったA。
しばらくスマホをスクロールしていたが、ふと視線を上に上げる。
シュークリームを咀嚼していると、高槻の顔が思い浮かんだ。
「……彰良にもあげたかったなー」
ちょっと残念そうに眉を下げるA。
いつもは高槻とこの家で過ごしている。
高槻だったらこのシュークリームを全て食べ切ってしまうだろう。
だが、今日は高槻はいないのだ。
「…………」
Aは時間を見つめて、少し沈黙する。
「………ふぅ、」
そして、食べかけのシュークリームを皿に置いて立ち上がった。
.
.
.
______一方その頃…
尚哉「………………」
テレビもつけず、イヤホンで音楽を聴くこともなく、ただ座椅子に座ってぼーっとしている尚哉。
外からは電車が走る音と、時計の針が動く音が聞こえる。
傍にある小さなテーブルには、カップラーメンが置かれてあった。
尚哉「……………」
尚哉は黙ったまま目を閉じる。
すると、高槻とAの言葉が蘇ってきた。
____________
『僕は自分で怪異を体験してみたくてたまらないんだ。
呪われるなら本望だよ』
『いつか彰良が、大きな怪異を引き寄せてくるんじゃないか、って…
ちょっとだけ怖い、笑』
____________
尚哉「…………」
嬉しそうに微笑む高槻と、怯えたような顔をしつつ微笑むA。
尚哉は天井を見上げ、目を開けた。
.
.
.
砂時計の砂が完全に落ちきる。
近くに置いていた時計は、もう10時を指すところだった。
＿______そのときだった。
______ｺﾞｫｫｫ
高槻「！………始まったかな、？」
天井の裏側から音が聞こえて、高槻は本から顔を上げた。
特に怯える様子もなく、上を見上げてそう呟く。
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かふぇもか(プロフ) - さらさん» こんばんは！えええめっちゃ嬉しいです私も大好きですよ((やめろ ありがたいお言葉感謝です…( ；∀；) (2021年9月13日 20時) (
レス) id: 586d3de0ac (このIDを非表示/違反報告)
さら - こんばんは！！私ももかさん大好きですなので見捨てたりしません！！受験大変ですよね！！私も応援してます！！お体には気を付けて下さいね！！このお話ももかさんのペースで大丈夫ですよ！！いつも更新ありがとうございます！！ (2021年9月12日 23時) (レス) id: d237d559b7 (このIDを非表示/違反報告)
かふぇもか(プロフ) - みーさん» わぁぁ嬉しいです( ；∀；)唯一ここが1番の安らぎ場です…()頑張りますっ (2021年9月12日 21時) (レス) id: 586d3de0ac (このIDを非表示/違反報告)
かふぇもか(プロフ) - りりりさん» たしかに面白そうですね！！(*'д'*)ぜひ参考にさせていただきますね！できるだけ毎日更新はするつもりです…少しずつ…() (2021年9月12日 21時) (レス) id: 586d3de0ac (このIDを非表示/違反報告)
かふぇもか(プロフ) - めみこたさん» そうなんですよぉいやぁ勉強がめんどくさいのなんのって(( 語彙力？そんなもの私はどっかに捨てて来ました← (2021年9月12日 21時) (レス) id: 586d3de0ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かふぇもか | 作成日時：2021年9月3日 20時
