File14 ページ21
＿______そして更に翌日。
高槻「いやぁ、素敵なマンションですね」
高槻は桂木と共にマンションへやってきていた。
5階から見える景色を見ながらそう呟く高槻。
奈々子は「ありがとうございます」とにこにこしていた。
そして、歩いていくうちに奈々子の部屋に辿り着く。
ドアを開けようとしたところで何かを思い出し、奈々子は高槻に何かを差し出した。
奈々子「これ、山口不動産さんから借りてきましたのでどうぞ」
高槻「お預かりします」
鍵を受け取った高槻。
するとその手を、またしても奈々子が握った。
奈々子「…あの、私のホテルまで予約してくださって感謝してます！」
高槻「あ、あぁ…気になさらないでください」
少し戸惑ったが、すぐに微笑んだ高槻。
奈々子が握った手を離す。
そのとき、高槻はAを思い出していた。
高槻「(……Aに会いたいな…)」
いつでもどこでも一緒だったA。
今日はずっと居ないのだから、寂しくてしょうがないらしい。
高槻は眉を下げてしょんぼりしていたが、
奈々子「______高槻先生？」
高槻「！…あっ、」
ドアを開け、高槻を振り返ってきょとんとしている奈々子。
高槻は我に帰ると、「おじゃまします」と微笑んで中に入った。
______ｼｬｷﾝｯｯ
ドアの奥へ入った高槻は、その音と近づいてくる風に気づかなかった。
.
中に入り、高槻は部屋を見渡す。
高槻「この部屋で怪異を体験したんですよね？」
スーツの胸元ポケットから、先日奈々子からもらったリストの紙を取り出して周りを見る。
と、奈々子が高槻に声をかけた。
奈々子「…あの、出かける前ここにあったこれが、」
奈々子はピンク色の鏡を持つと、床の方へ動かしてその場に置く。
奈々子「……帰ってきたら、移動してこっちに」
高槻「…………」
高槻はその鏡をじぃっと見つめる。
すると、奈々子が「先生」と呼んだ。
高槻が顔を上げると、奈々子は不安そうな顔をしている。
奈々子「…この部屋は壁が頑丈なので、声を出して練習するには最適なんです。
……ここは引っ越したくない」
奈々子が高槻を見ながらそう言うと、高槻は奈々子に近づく。
そして微笑んだ。
高槻「……分かりました。
あとはお任せください」
頼もしい笑顔でそう言った。
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かふぇもか(プロフ) - さらさん» こんばんは！えええめっちゃ嬉しいです私も大好きですよ((やめろ ありがたいお言葉感謝です…( ；∀；) (2021年9月13日 20時) (
レス) id: 586d3de0ac (このIDを非表示/違反報告)
さら - こんばんは！！私ももかさん大好きですなので見捨てたりしません！！受験大変ですよね！！私も応援してます！！お体には気を付けて下さいね！！このお話ももかさんのペースで大丈夫ですよ！！いつも更新ありがとうございます！！ (2021年9月12日 23時) (レス) id: d237d559b7 (このIDを非表示/違反報告)
かふぇもか(プロフ) - みーさん» わぁぁ嬉しいです( ；∀；)唯一ここが1番の安らぎ場です…()頑張りますっ (2021年9月12日 21時) (レス) id: 586d3de0ac (このIDを非表示/違反報告)
かふぇもか(プロフ) - りりりさん» たしかに面白そうですね！！(*'д'*)ぜひ参考にさせていただきますね！できるだけ毎日更新はするつもりです…少しずつ…() (2021年9月12日 21時) (レス) id: 586d3de0ac (このIDを非表示/違反報告)
かふぇもか(プロフ) - めみこたさん» そうなんですよぉいやぁ勉強がめんどくさいのなんのって(( 語彙力？そんなもの私はどっかに捨てて来ました← (2021年9月12日 21時) (レス) id: 586d3de0ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かふぇもか | 作成日時：2021年9月3日 20時
