3、やっべ出遅れた ページ4
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そして翌日の朝、私は遠足前の小学生並みに寝れなかったため少し頭がぼんやりとしていた
まぁ未来の日本代表(仮)からサインが貰えるんだから仕方ない
気分が高揚していて、学校に早く行きたい欲が出た私はスキップするくらいの勢いで学校に向かった
学校に着くや否や教室に直行、と行きたいところだけどその前に朝練だ。私は部室で練習着に着替えるとグローブをつけながら外に出た
そして先にボールを持ってグラウンドに出ていた同級生に向かって言う
『よーし、ばっちこーい!』
「え、朝からどしたの」
『ふっふっふ。私は今、サッカーにお熱なのだよ』
何故なら凛に負けてられないからね!
「元からサッカー馬鹿なのにこれ以上サッカーに打ち込んでどうすんのさ」
『ねぇそれ悪口?悪口だよね?』
「たぶん一応褒め言葉」
なにそれ絶対褒め言葉じゃないじゃん
「まぁとりあえずシュート打つからね」と言って立て続けに放たれるシュートを私は止める
こうして朝練でシュートを止めてると凛と一緒にやっていた朝練を思い出す。凛が青い監獄に行く前はほぼ毎日、こうして朝練していたものだ。アレは楽しかったなぁ。凛の超絶技巧シュートを止めれたときの嬉しさと言ったらもう堪んなかった
同級生に「もう限界」と言われたところで切り上げることにした。そして着替え終わって教室に着いたのは結局チャイムの2分前。アレ?早く着く予定だったのになんで2分前になったのカナ?
凛の席の周りは人だかりが出来ていて、みんな口々にあの試合のことを話していた
まぁそりゃあそうだよね。仮にも日本代表相手に一点決めて、しかも勝っちゃったんだからね。そりゃ話しかけたくもなるわ。だって私もサイン欲しいし
とりあえず完璧に出遅れた私はサインは他の休み時間にしようと思って席に向かった
その途中、人だかりの僅かな隙間のおかげで凛と目が合ったのでウインクとGOODポーズを決めて『あとでサインくれよ。あと別れるならちゃんと言えよ。あとサインくれよ』というメッセージを送っておいた。多分伝わってないけど
-------------キリトリ線-------------
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作者名:澪音 | 作成日時:2023年11月19日 22時