2、青い監獄ってスゴい ページ3
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蛙化したその日の夜、私のもとに凛の母さんから電話が来た
内容は凛が帰って来るとの連絡だった
それを聞いて私は『へー、そうなんだ』としか思わなかった。元々かなり淡白な付き合い方をしていて、休日に会う場所はお互い部活だから学校のグラウンド。唯一した恋人らしいことと言えば部活終わりに凛が家まで送ってくれたくらいだろうか。…私たちほんとに付き合ってたんかな?
付き合っていたかどうかも怪しく思ってきたが、まあ、おそらく、付き合ってたと思う。凛の帰還に特になんとも思わなかったのはこんな風に思うような付き合い方をしていたせいか、はたまた蛙化のせいか。ちなみに私は蛙化説を推す
蛙化とはこんなに人の感情を変えてしまうのか…!蛙化、恐るべし!
だって蛙化する前だったら絶対にもうちょい喜んでたし!なんなら空港まで迎えに行ってたし?!たぶん飛行機で帰ってくるようなとこで合宿してないけど
とりま明日のグラウンド状況を知るべくテレビをつけるとニュースが流れていて、サッカーU-20代表が敗れたとの話だった
『…え!?負けたの!?糸師冴いたのに!?え、昨日の試合糸師冴が参加するって話題になってたやつで合ってるよね?』
ネットニュースアプリを開いて調べると“糸師冴率いるU-20サッカー代表、
ふぇー。凛に蛙化したのにびっくりし過ぎてその後試合全然観てなかったわ。凛の行ってた合宿ってめっちゃすごいところだったんだなあ。あ、明日学校行ったらいるかな?サインとか貰っておこ
あ、そうだ。あと自然消滅したならハッキリ言ってくれって言わなきゃ
サインを貰うための色紙を通学バックに詰め、私は『将来の日本代表にサインが貰える!』とワクワクしながら眠りに着いた
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作者名:澪音 | 作成日時:2023年11月19日 22時