平凡を望む天才少女【テニプリ】 (ページ14)

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12、テニス部見学ページ14

Aside

丸「柊！部活行くぞ！」

『いや、行きたくないんだけど。』

丸「じゃああの写真ばらまくけど…」

『行きます。』

あの写真さえなければ…

私は再度、隣にいる仁王を睨んだ。

仁「おー、おなごは怖いのぅ。」

コイツ…

今度私は仁王をボコボコにしてやろうと心に誓った。

丸「2人とも早く行くぞ！」

私は丸井と仁王に男子テニス部の部室へと連れていかれた。

…疲れた。

部室に来るだけで疲れた。

丸井と仁王の2人と歩いてるだけで超目立つんだもん。

おかげで視線が私の背中に刺さりまくったよ。

来週の月曜日、教室行ったらやばいな。

私、殺されるかもしんない。

最悪…

想像以上の男子テニス部の人気に落ち込んでいると丸井は私の手をひいて部室へと入っていった。

丸「幸村くん！柊連れてきたぜぃ！」

幸「ありがとう丸井。柊さん、わざわ
ざ来てもらってすまないね。」

来るように私を脅したのはあなたですけどね。

超逃げたい。

幸「柊さんには俺たち立海Ｒ陣の練習を
見学してもらうよ。真田と柳生、柳は委
員会と生徒会で遅れてくるからね。あ、
逃げたらどうなるか分かるよね？」

やっぱコイツ脅してくるじゃん。

内心そう思いながらも反抗私は出来なかった。

『分かった。』

こうなったら徹底的にコイツらの練習を観察してやる。

『つまらない。』

私は小声でつぶやいた。

今はR陣のコートにあるベンチで練習を見学している。

女子からの視線が痛いがそこは今は気にならない。

それより練習に夢中だからだ。

…なんでコイツらは楽しそうにテニスをしないんだ。

特に幸村と真田。

あと柳。

この3人は楽しいの“た”の字もない。

勝つためだけにやってるって感じがする。

私は目立ちたくないとか面倒臭いとかとは別にこの部活のマネージャーはやりたくないと思った。

そして練習は終了した。

幸「柊さん。長い時間見学してくれてあ
りがとう。どうだったかな。我が立海テ
ニス部は。」

私は一瞬なんと言おうか考えた。

『…一言で言うとつまらなかった。』

幸村から黒いオーラが出るのが分かった。

でも私は引かない。

幸「それはどうゆう事かな？」

『そのまんまの意味。あなた達は楽しんでテニスをやってない。スポーツは楽しんでやらないと意味がないと私は思ってる。だから私はつまらないと思ったの。それじゃあ。』

私は言いたいことを言って部室を出た。