𝑚𝑒𝑚𝑜𝑟𝑦285 ページ36
***
『ありがとうございます！！』
「いいえっ」
気を取り直して私は手持ちの復活液が無くなるまで島民を起こしまくった。子供メインだったけど。
ス「もう大丈夫なんだよ！みんな助かったんだよー！！」
「…」
私の近くで島民を起こしていたスイカちゃんが目に入る。
あぁ頑張ってる姿も可愛くて抱き締めたいけど、
警戒されてるかもしれないし無闇に近付けない。
「はぁ…」
ロリコンだ私。
でも可愛いスイカちゃんが悪い…。
妹欲しい、それか子供欲しい。
ス「A？大丈夫なんだよ？」
「ダメだぁ…」
ス「えぇ！？」
「…え？」
あれ、スイカちゃんがいつの間にか私の前に…。
「スイカちゃん！？」
ス「スイカなんだよ！？」
「どうして私の目の前に！？」
ス「Aがなんだか辛そうだったから来たんだよ！」
「えぇっ…！」
尊い。
「く…」
ス「大丈夫なんだよ？」
「今私、とある病気にかかってるの…」
ス「ええぇぇ！A病気なんだよ！？」
「そうなの！とっても重い病気なの…」
ス「な、なな何なんだよそれ！」
「スイカちゃん抱きしめたら治るかも…」
ス「そうなんだよ！？」
「うん」
ス「なら急いでギューするんだよー！！」
「して〜！！」
もう本当に自分最低だと思うけど、
スイカちゃんが私の腕の中に入って来てくれて幸せ。
「はぁぁ」
ス「どうなんだよ？」
「治ってきた」
ス「おお！良かったんだよ！」
「ありがとうスイカちゃん」
ス「ふふっ、いつでも頼って欲しいんだよ！スイカはAの味方なんだよっ」
「っ」
可愛い×味方=大正義。
「ん〜好き、大好きスイカちゃん」
ス「えへへ！スイカも大好きなんだよ！だからA困ってたらスイカ呼んでなんだよ」
「呼ぶ！ねね、今日一緒に寝よう？」
ス「良いんだよ！」
「うーー好き〜！！」
もう無理尊いこの生き物！！
「てかスイカちゃんは私怖くないの？」
ス「怖くないんだよっ！Aが優しいのスイカ知ってるんだよ！それに、実はスイカ…Aがいっぱい特訓してくれたおかげでボヤボヤ病治ってきてるんだよ！」
「え！そうなの！？」
ス「うん！Aのおかげなんだよ！スイカを助けてくれてありがとうなんだよ！」
仮面越しだけど嬉しそうに喜ぶスイカちゃんを見て、
こんな状況だけど胸が温かくなった。
***
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作者名：Sちゃん | 作成日時：2023年8月20日 10時
