life809* ページ10
***
リ「ほらもう1個！」
「…」
気が緩んでしまってリムル様にされるがまま流される。
でも久しぶりに美味しいお団子食べれた。
こんなに美味しかったんだ。
ここ最近は私の顔を覚えたお店屋さんが、
私にだけ食材厳選して高く買わせてきたり、
鮮度の落ちたものばっかりで食欲も無くなっていた。
よく考えればこんなにお腹も凹んでたの気付かなかった。
リ「ふふっ」
「…美味しいです」
リ「良かった！」
お団子を見つめて色々考える。
次また食べれる日は来るのかな。
ならいっその事たくさん食べてしまおうか。
今日は頑張って来たご褒美にしよう。
リ「おおっ！」
「ﾓｸﾞﾓｸﾞ」
リ「そんなに気に入ったのかよっ」
「…ふふっ」
リ「っ！」
美味しくてつい笑っちゃう。
やっぱり食べるの好きだ。
リ「…」
「ﾓｸﾞﾓｸﾞ」
リ「なぁ、A」
「？」
リ「ちょっと話したいことあってさ」
なんだろう。
また何か言われるのかな。
リ「なんでベニマルに殴られたこと言わなかったんだ？」
「！！」
えっ。
なんでリムル様がそれを知ってるの？
レイがバラしたの？
「…殴られてません」
リ「嘘つくな。証拠あんだぞ」
「！」
リ「昨日の夜ベニマルがお前の部屋から血まみれで出て来たんだ。その後誰も立ち寄ってない」
「…」
リ「もしかして本当に口止めされてたのか？」
「…だとしても、リムル様には関係ないです」
リ「！！…はぁったく」
「ん！」
リ「あのなぁ！？好きな人があんな目にあって心配になんねー方がおかしいだろ！！」
「…」
リ「お前はお前で嘘つくし。良かったわ監視してて」
「…」
リ「とにかくお前に手を出した以上、ベニマルにも罰を受けてもらう」
「いらないです」
リ「ダメだ」
「やめてください！！」
私は思わず叫んでしまった。
リムル様は驚いた顔で私を見ていた。
***
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作者名：Sちゃん | 作成日時：2023年4月25日 22時
