life808 ページ9
***
シエルに映像を見せられてから
俺は色々と信じられなくなった。
というか俺自身が甘過ぎたのか、
それともはっきりと言うべきだったか。
リ「…」
「…ん…っ？」
リ「！」
1人で悩んでいるとようやくAが起きた。
俺の腕の中で目を覚まし、ゆっくりとこちらを見つめた。
「…リムル様…」
リ「おはよう」
「ん…申し訳…ありません…」
リ「いーんだよ」
「…」
可愛い欠伸をして髪の毛を直していた。
リ「よく寝れた？」
「…はい、今何時…え…」
リ「20時」
「…申し訳ありません」
リ「いーの。気持ちよさそうに寝てるとこ見て安心したよ」
「…」
ちょっとだけ恥ずかしそうにしてるの見てキュンキュンする。
リ「腹減ってる？」
「あんまり…」
リ「ホントに食欲不振だな」
「…」
自分のお腹を触るA。
ぺったこんこなお腹を見てさらに心配になる。
リ「そうだ、今日団子貰ったから食べようぜ」
「団子…？」
リ「うん。ちょっと待ってろ」
会合の帰りに美味い団子屋の団子貰ったの忘れてた。
これなら甘いし少しは食えるかな。
Aをソファーに降ろして団子を取りに行く。
ついでに飲み物も用意して。
リ「ほいっ」
「！」
リ「美味いんだぞここの団子」
「…」
あれ？ちょっと目輝いてて可愛い。
やっぱ腹減ってんじゃん。
リ「Aあーんしろ」
「え…」
リ「ほーら業務命令！」
「…」
絶対業務命令じゃないじゃんと言う不満そうな顔をしながらもAは団子を1口食べてくれた。
「っ！お、いし…」
リ「だろ！？」
「…ん…」
幸せそうな顔になるAを見て俺はドキッとした。
***
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作者名：Sちゃん | 作成日時：2023年4月25日 22時
