life843 ページ44
***
ア「これおいひー！」
「サクサクだね」
ア「うん！でもママのご飯が1番！あー昨日食べたお昼ご飯が忘れられないっ」
「そう言ってくれるとありがたいよ」
ア「ママしか勝たん！！」
「ふふっ」
俺も2人に混ざって朝食をとっていた。
だが癒しの空間なのに俺の腸は煮えくり返っている。
ア「ん？パパ顔怖いよ」
リ「えっ」
ア「凄い人殺しそうな顔してた」
リ「あ…すまん」
顔に出てしまうくらい抑えられてないんだな俺。
「大丈夫ですか？」
リ「大丈夫大丈夫」
ア「ご飯も全然食べてないじゃん！」
リ「食っていいよ俺の」
ア「え！いいの！ありがとう！」
リ「Aも」
「私はもうお腹いっぱいなので」
リ「…」
パン1つでお腹いっぱい？お前が？ふざけんな。
俺は無言でAの口に残っていたサンドウィッチを突っ込んだ。
「んっ！」
リ「ちゃんと食え」
「！！」
ア「そーだよママ！」
Aが残さないように人差し指で押し込み続けた。
「んん…ﾓｸﾞﾓｸﾞ」
リ「…」
あ、ちょっとえろ…ｳｳﾞﾝ、
ちゃんと食べてくれて良かった。
「ﾓｸﾞﾓｸﾞ」
目を真ん丸にしてどうして？という顔をされる。
可愛すぎてしんどいぞお前ホントに。
ア「ママはい紅茶！」
「ん、はひはほ」
ア「んんかわいっ！！」
リ「ほらもう少し」
「ん…」
押してる間ずっと口を動かしてて、
サンドウィッチ持ってる手も可愛い。
俺の手も食って欲しいわ。
「…ｺﾞｸｯ」
紅茶もちゃんと飲んで全部食べてくれた。
リ「偉い偉い」
「…美味しかったです」
リ「んふ」
やべ、イラついてんのに浄化される。
ついキモい声出ちゃうし。
ア「ママなんかうさぎみたいだった笑」
「うさぎ？」
ア「パパが飼い主みたいで」
リ「餌やりってことか」
ア「ごめん、ちょっとそんな感じに見えた笑」
「私はペットじゃありません」
リ「でも飼い主は俺だよな？」
「！…アリスの前で変なこと言わないでくださいっ」
リ「あはっ」
ア「パパきもい」
リ「ペットの話したのお前だろ…！！？」
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作者名：Sちゃん | 作成日時：2023年4月25日 22時
