格が違うんですよ格が。17【転スラ】 (ページ39)

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life838 ページ39

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それからAの記憶を見るのに夢中になっていた。

後半は俺の知らない世界が広がっていたり、
大変な思いをしてきたのが切実に伝わってきた。
今もう抱き締めたくて仕方ない。

そして肝心となるAが隠していた真実。

やっぱり全部レイの仕業だった。

リ『シエル、この記憶を俺にコピーできるか？』

シ『可能です』

リ『OK』

仕事が遅かったのも物を壊したのも金の件も。
全部レイの指示だった。

Aがアリスを大切にしてるのを見て
その弱みに漬け込んだ。

俺はなんて奴を雇ってたんだ、
Aに申し訳なさすぎる。

そして俺が1番許せなかったのが、
アーロンさんの件だった。

リ『…』

シ『お怒りですね』

リ『そりゃそうだろ』

シ『念のためレイの記憶も探る必要がありそうです』

リ『ディアブロにやらせる』

シ『かしこまりました』

Aを目的のためにアーロンさんの嫁にしようって？
しかも自分が正妻のくせに…。

メアリさんのことも勝手にバラしてるし、
Aの気持ちがぐちゃぐちゃになっていくのが分かる。

リ『…全員殺すか』

シ『リムル様冷静に』

リ『冷静だよ俺は。だからアーロンさんとレイは殺す』

シ『(全然冷静じゃないですよそれ…)』

リ『明日までに証拠を集めさせろ。全部突き付けてその場で処刑してやる』

シ『かしこまりました』

こういうのはちゃんと処理しないと。
根が残ってる場合は広がってくだけだからな。

シ『各署に指示が完了しました』

リ『ありがとう。あと会議場所も外にしてくれ』

シ『手配します』

リ『…』

俺を騙してAに手ぇ出したこと後悔させてやる。

シ『リムル様』

リ『ん』

シ『全ての記憶の再生が終了したため現実世界へと戻りますが、進化条件が満たされています』

リ『進化か、なんて出たんだ？』

シ『文字通り「神化」です』

リ『魔王の次は神かよ』

シ『次の進化を行った場合、1週間はスリープモード状態になると予想されます』

リ『そっか…Aにも何も言ってないし、色々片付けてから検討するよ』

シ『かしこまりました』

リ『それじゃ帰ろうか』

シ『はい』

シエルの返事と共に俺の意識はまた遠のいていった。

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