今日:15 hit、昨日:25 hit、合計:13,116 hit
小｜中｜大
life830* ページ31
***
リ「…」
ア「…」
「…」
あっという間に2人は眠ってしまった。
リムル様まで寝るとは思わなかったけど。
私は今日が終わるのをただ恐れていた。
明日になればアーロン王が来て私はレイに言われた通り、ここを離れなければいけないから。
ア「…ｽｩ」
「…」
アリスともお別れか。
髪の毛を撫でながらアリスの頭にキスをした。
「…」
私の、私だけの大切な娘なのにな。
本当は全部が憎い。
私に呪い移した父も、
助けてくれなかった皆も、
私を裏切ったリムル様も。
でもこの記憶を持っているのは私だけ。
そんな私が何を言ったところで誰にも届かない。
そして私が神様の娘の生まれ変わりという事実も憎い。
普通の女の子で居られたらどんなに幸せだったか。
今はこの人生を憎んでいる。
リ「ん…」
「…」
だからといってもう私は誰も傷つけたりしない。
もう疲れたんだ、そういうのは。
早く楽になりたい、
そしてアリスがこの先も幸せに生きていければ、
私はそれだけでいい。
「…」
もうそれだけでいいから。
これ以上悩ませないで。
***
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 317人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Sちゃん | 作成日時：2023年4月25日 22時
