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note 637 ページ38

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マ「ふぃー」


「はぁ」




結局膝枕で勘弁してくれることになった。
ほんとねちっこいんだから。




マ「これが絶景と言うやつか」


「はい?」


マ「良い胸と良い顔がある」


「っ…」




私はさりげなくまた目隠しをした。




マ「おいやめろっ!」


「あんまり見ないで恥ずかしいから」


マ「どこだったらいいの」


「まじまじはダメっ」


マ「ちぇ」




ただでさえ昔からドキドキさせられてるのに、
これ以上そんな事されたら恥ずかしくて話せなくなる。




マ「そういやさ」


「ん?」


マ「お前なんで喧嘩してたの?」


「!」


マ「誰かと喧嘩する理由なんてなかったろ」


「…まぁ、そうなんだけど」


マ「うん」


「ちょっと…お姉ちゃんと真一郎くんに言われたことが、私の中で腑に落ちなかったというか」


マ「なんて言われたんだ」


「ん…」




これ言ってもいいのかな。
でも隠したところで逆ギレされるしな。
うん、話してしまおう。




「…私、佐野くんみたいに強くなりたかったの」


マ「ふーん」


「最近喧嘩で負けたこと無かったし、トレーニングするのも楽しくて勝手に強くなったって思ってたんだけど…お姉ちゃんと真一郎くんが、何かあったらすぐ佐野くん頼れって言うから…」


マ「おおっ!良いこと言うなあのバカップル」


「私はそれが嫌だったのっ」


マ「なんで?」


「だって強くなったって認めてもらいたかったのに、2人は私が女の子だから弱いみたいな言い方して来て…その…佐野くんのことばっかり褒めるから…」


マ「ほぉほぉ」


「私だって強いんだってとこ見せつけたくて」


マ「んで暴れ回ってたのか」


「うん…」


マ「なるほどなぁ」


















***

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作者名:Sちゃん | 作成日時:2023年3月6日 2時

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