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***
マ「ふぃー」
「はぁ」
結局膝枕で勘弁してくれることになった。
ほんとねちっこいんだから。
マ「これが絶景と言うやつか」
「はい?」
マ「良い胸と良い顔がある」
「っ…」
私はさりげなくまた目隠しをした。
マ「おいやめろっ!」
「あんまり見ないで恥ずかしいから」
マ「どこだったらいいの」
「まじまじはダメっ」
マ「ちぇ」
ただでさえ昔からドキドキさせられてるのに、
これ以上そんな事されたら恥ずかしくて話せなくなる。
マ「そういやさ」
「ん?」
マ「お前なんで喧嘩してたの?」
「!」
マ「誰かと喧嘩する理由なんてなかったろ」
「…まぁ、そうなんだけど」
マ「うん」
「ちょっと…お姉ちゃんと真一郎くんに言われたことが、私の中で腑に落ちなかったというか」
マ「なんて言われたんだ」
「ん…」
これ言ってもいいのかな。
でも隠したところで逆ギレされるしな。
うん、話してしまおう。
「…私、佐野くんみたいに強くなりたかったの」
マ「ふーん」
「最近喧嘩で負けたこと無かったし、トレーニングするのも楽しくて勝手に強くなったって思ってたんだけど…お姉ちゃんと真一郎くんが、何かあったらすぐ佐野くん頼れって言うから…」
マ「おおっ!良いこと言うなあのバカップル」
「私はそれが嫌だったのっ」
マ「なんで?」
「だって強くなったって認めてもらいたかったのに、2人は私が女の子だから弱いみたいな言い方して来て…その…佐野くんのことばっかり褒めるから…」
マ「ほぉほぉ」
「私だって強いんだってとこ見せつけたくて」
マ「んで暴れ回ってたのか」
「うん…」
マ「なるほどなぁ」
***
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作者名:Sちゃん | 作成日時:2023年3月6日 2時