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***







「…」




結局全然寝れなかった。
気付いたら明るくなっていて絶望。


佐野くんはいつの間にか寝てるし、
今日学校ズル休みしようかな。
体痛いし眠たいし。




「はぁ…」




明るくなってから分かったけど、
私結構ガッツリボコボコにされてたんだ。


昨日はもう無我夢中というか、
寝落ちるまで気が気じゃなかったのかもしれない。


強くなれたと思ったけど、
佐野くんに一生勝てないと分かったし。




「…」




私、本当は何がしたかったんだっけ。




ド「マイキー起こしに来たぞー」


「!」




ぼーっとしていたら急に部屋の扉が開いて、
制服姿のドラケンくんが入って来た。




ド「ん?A起きてたのか」


「ドラケンくん…おはよう」


ド「はよ。よく寝れたか」


「んー…あんまり…」


ド「そっか」


「昨日はごめんね」


ド「別に、んな事よりマイキー起きたらちゃんと謝れよ」


「えっ」


ド「お前のことずっと心配してたんだからな」


「っ…」


ド「俺らもお前の噂聞いた時は何やってんだって思ったけど…なんかあったんだろ?」


「…」


ド「まっ、俺に言えなくてもマイキーには言えよ」


「うん」


ド「ん」




ドラケンくんが私の頭を撫でてくれた。




ド「おい起きろマイキー」


マ「…んー」


ド「学校行くぞ」


マ「…」




ドラケンくんは無理矢理佐野くんを起こして引っ張った。
布団から出された佐野くんは不機嫌そうな顔をした。




マ「む…」


ド「寝癖直すから座ってろ」


マ「…」




ずっとウトウトしてる。
そんな佐野くんを見てたら私も眠くなってきちゃった。




「…」


マ「ねむ…」


ド「どうせ学校で寝るだろ」


マ「んー」


ド「Aは?今日学校行けんの?」


「今日行けない…」


ド「ん、お前は寝てろ」


「うん」


マ「…ん?Aいんの?」


ド「は?お前昨日一緒に寝てたろ」


マ「えっ」




私の名前を聞いた佐野くんが
目を擦りながらこっちを見てきた。




マ「いた」


ド「居るっての」


マ「Aこっち来い」


「んぇ…」




眠くて今にも寝そうだったのに
佐野くんに呼ばれたから仕方なく行く。



















***

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作者名:Sちゃん | 作成日時:2023年3月6日 2時

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