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『ねぇ社さん彼氏いる!?』


『今度俺と一緒に…』


『社さーん!!』


「…」




期待していた学校生活は初日から最悪だった。




『社さんってほんと可愛いよねっ!』


『分かる!モデルみたい!』


『いーなぁ羨ましい!』


「…」




なぜか注目の的にされた。
恥ずかしくて今日全然誰とも話せてない。


同じ小学校の子たちはクラス違うし、
肝心の佐野くんともクラスが別という地獄。


私の期待していた学校生活が…。




「…はぁ」


『ため息つく社さんも美しい…』


『髪の毛綺麗すぎる触りてぇ…!』




鬱陶しくて正直ぶっ飛ばしたい。




「…」




初日からこんなんじゃダメだ。


私は1時間目が終わってからすぐに教室を出た。




『あれ?社さんどこいった?』


『くっそー仲良くなろうと思ったのに!』


『なんか他クラス行ったっぽい!』


『まじか行こうぜ!』




廊下を歩いててもガン見される。


そんなに皆と違うのかな私。
てか佐野くんのクラスどこだっけ。




「ココかな?」


『え!誰あの美人!!』


『ひぇぇ!!!可愛い!!!』


「あ、違った」




何クラスか覗いたけど全部違う。
人数多すぎて時間足りなくなっちゃう…。




「ん?」




でもチラチラとクラスを見ていたら、
うつ伏せになってる金髪を発見。




「…」




じーっと見て見たら間違いない。
あれは佐野くんだ。爆睡してる。




「見つけた…!」




このクラスだったのね。覚えとこ。
私は遠慮なしにクラスに入っていった。




『えっ!?誰あの子』


『他クラスの子?めちゃくちゃ可愛くない?』


『何しに来たのかな?』


「さーのーくんっ」


マ「…」


『え!佐野くんに声かけてる!!』


『ちょ、やばくない!?』


「佐野くんー」


マ「ん…」


「佐野くん」


マ「んー…ふぁっ…」


「ふふっ」




うわぁ制服姿の佐野くん可愛いっ。


ずっと見てられる。




『社さんどこだ!?』


『あ、いた…って!あいつ!』


『げ!あいつ七小のマイキーじゃね!?』


『な、なんであんな不良と社さんが!』


マ「…あれ…A…?」


「おはよう佐野くん」


マ「…なんでいんのー」


「なんでって今日から同じ学校だよ?」


マ「………エッ!?」


「はっ?」


マ「あ…そうだった…」


「忘れないでよもー」



















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作者名:Sちゃん | 作成日時:2023年3月6日 2時

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