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「…」
さすがに気を張りつめていたせいか、
どんどん眠くなってきた。
イ「…?」
イザナさんは後片付けをしてくれてて、
私はソファーに座ってたけど横になった。
外の景色を眺めながら、
佐野くん達のことを思い出していた。
「…」
今日、ぎゅーしてあげれば良かったかな。
佐野くんの不機嫌そうな顔が頭にチラついた。
「…」
イ「…社?」
「…」
イ「おーい」
「…ん…」
イ「眠いのか?」
「…」
イザナさんが声をかけてくれてたのに
途中から気付いて体を起こした。
「…」
イ「寝るか?」
「…」
目を擦りながら思わず頷いてしまった。
イ「ふふっ」
「っ!」
するとすぐに抱き上げられて、
別な部屋に連れて行かれる。
「んっ」
降ろされたのは大きめのベッドだった。
イ「俺のベッドでかいだろ」
「…」
イ「ここなら何人でも女呼べるんだ」
「…」
そんな事どうでもいいくらいウトウトしていた。
ただベッドに降ろされただけなのに、
そのまま寝ちゃいそうだった。
イ「…」
「…」
イ「(1番良い女で1番手に入れたいのに1番性格悪いんだよなぁ)」
「…」
佐野くんに会いたい。
イ「…」
「…」
イ「(寝そうな顔…万人が見ても襲いたいって思うんだろうな)」
「…あい、たい」
イ「!…誰に」
「…さ、のくん」
イ「マイキー?」
「…うん」
イ「…」
「…」
イ「(泣いてたくせに…結局お前もマイキーか)」
「…」
イ「(マイキーがどんだけお前を大事にしてるか知らねぇけど…)」
「っ…」
イ「(俺が全部壊して奪ってやる)」
「やっ…!」
イ「逃げんな」
「…」
イ「逃げんな…」
「…」
イ「…」
「…」
イ「(…まぁ、普通に惚れてるだけかも知んねぇけど)」
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作者名:Sちゃん | 作成日時:2023年3月19日 16時