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***
それから少しして高木さんが会いに来てくれた。
高「社さん」
「！…高木さんですか？」
高「はい。前に憐から話は聞いてます」
「あはは、そうでしたか」
高木さんはスラッとした高身長イケメンだった。
茶髪似合いすぎて漫画とかに出てきそうなスパイみたい。
高「俺の渡した薬、効いてるんですね」
「おかげさまで癌ですよ」
高「なんかすみません。脅しに使うとしか聞いてなかったんで」
「悪いのは憐ですから、気にしないでください」
高「そうですか」
高木さんとテーブルを挟んで
対面になるように椅子に座った。
音を立てない静かな座り方もスパイっぽい。
高「それで、今回ご依頼された物ですが」
「はい」
高「ほんとにいいんですか？今の状態で使用した場合、助かる可能性無くなりますよ」
「そこは気合でなんとかします」
高「はぁ…変な人だ」
「高木さんこそタダでいただいて良いんですか？」
高「はい。実は社さんに使用した薬は実験段階で使用例が無かったんです。お代は実験台として既にいただいたも同然なので」
「あ…そうですか…大成功ですね」
高「はい。なので今回のお代はいりません」
真顔でサラッと言ってくるの怖すぎる。
裏社会生きてる人は利害の一致だけが全てだもんね。
「ではいただきます」
高「はい、こちらです」
高木さんが出してきたのは小さな小袋。
中を見せてもらうとカプセルが3つ入っていた。
高「使用すると30分後には覚醒状態に入ります。3つ同時に服用した場合、それ相応の効果は出ますが突然気を失い、社さんの状態だとそのまま死に繋がるかと」
「服用するなら1つずつって事ですね」
高「はい」
「ありがとうございます」
高「いえいえ」
私は貰った小袋をポケットにしまった。
高「では要が済んだので僕はこれで失礼します」
「はい」
高「あ、あと何かあったら公衆電話とかからかけてくださいね」
「！わかり…あ…すみません、もう1個だけお願い良いですか？」
高「はい？」
「高木さん、車の運転って出来ますか？」
高「いつも乗ってますが」
「あの…実は、近々病院脱走する予定なので迎えに来て欲しいんです」
高「えっ？」
高木さんはキョトンとしていた。
そりゃそうなるよね。
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Yamada Morie - 私たちが見ているすべてのショーを考えることは良いことであり、考えることが良いことであることを願っています。 良いショーがいくつかありますが、これもこのショーにとって素晴らしい経験だと思います。 (2023年2月20日 15時) (
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作者名：Sちゃん | 作成日時：2023年2月13日 2時
