life797* ページ48
***
今日はリムル様が書斎に来なかった。
レイは何か知ってたみたいだけど、
話しかけたくなかったから聞かなかった。
そうしてるうちに夜になり、
いつも通り部屋でぼーっと過ごす。
「…」
今日は少し肌寒いからワンピースの上に
カーディガンを着ていた。
この穏やかな時間が空いた心の時間を止める。
「…」
そういえば今日、
お姫様みたいな人が来てたような気がした。
リムル様その人の相手してるのかな。大変だね。
私には関係ないけど。
あぁ寝る前にアリスに会いに行けばよかったな。
今度写真でも撮らせてもらおうかな。
なんて考えていたら、
ドアを叩く音が聞こえた。
「…はい」
ゆっくりと体を起こし、
私は部屋のドアを開けた。
べ「…」
「えっ…」
そこに立っていたのはベニマル様だった。
いつものように機嫌悪い顔して立っていた。
「な、なにか…？」
べ「…」
「うっ…！！」
ベニマル様に質問すると、
何故かお腹の辺りが急に痛み出した。
見てみるとベニマル様の拳が私のお腹に当たっていた。
「っ…ｹﾞﾎｯ…」
べ「こんなのも避けられんのか」
「…な、なに、する、ん…ですか…」
べ「粛清だ。リムル様がやらないなら俺がやる」
「っ！？」
部屋の扉がゆっくりと閉まり、鍵をかけられる。
べ「安心して眠れると思うな」
「い、や…やめて…」
べ「お前みたいなのが居るとイライラする」
「お願い、します」
べ「そうやってリムル様に泣きついたと思うと余計にな。あの方の心に漬け込むお前が憎たらしい」
「ッ！！」
べ「なぜ！お前が生きて…！！」
ベニマル様に床に押し倒され腕を固定された。
そしてそのまま顔や体をひたすら殴られる。
べ「燃やされねぇだけありがたいと思え」
「っ…ｹﾎ…ｹﾞﾎｯ」
べ「次問題を起こしてみろ…その体八つ裂きにして灰にしてやるからな！」
「…」
べ「はっ…気味の悪い奴…」
「…」
べ「その怪我はてめぇで転んだとでも言っておけよ」
「…」
べ「はぁ」
気が済んだベニマル様は私の上から降りて、
私を睨みつけながら部屋を出て行った。
「…ん…」
服が血まみれになってしまった。
鼻血も止まってない。
私はさらに重たくなった体を起こし、
ゆらゆらと歩きながら椅子に座った。
***
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なる(プロフ) - 早く続きが気になります! (2023年2月21日 11時) (
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作者名：Sちゃん | 作成日時：2023年1月3日 6時
