life789* ページ40
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今日はとても不快な夜だ。
「ここまでで大丈夫です」
リ「そっか」
早く1人になりたい。
さっき食べたご飯も吐きそうなくらい不快だ。
「ありがとうございました」
リ「こっちこそ。また明日な」
でも。
べ「あれ、リムル様まだ居たんですか」
リ「!」
「…」
リ「ベニマルか…びっくりした」
べ「ん?(Aも居たのか)」
リ「Aと飯行ってたんだ。今送ったとこ」
「…」
べ「はぁ?」
ベニマル様はあの件から私のことが嫌いだ。
そんなの顔に出るからすぐ分かる。
べ「はっ。リムル様に送ってもらうなんていいご身分だなA」
「…」
リ「おい、俺が送りたくて来たんだから…」
べ「にしてもねぇ。あんな事した奴がいつまでもリムル様に甘えてるとこ見ると虫唾が走るんですよ」
「…」
べ「悪魔より悪魔だなお前」
冷たい視線に引き裂かれそうだった。
「…申し訳ありません」
べ「謝れば済むと思ってんならすぐ行動しろ」
「はい」
べ「リムル様も甘やかし過ぎなんですよ」
リ「いやいやだから…」
べ「言っときますけどコイツのせいで怪我した職人のうち復帰出来ても腕が落ちた奴とか、寄付金足りなくて変な噂立てられたりしたんですからね」
リ「それはっ」
べ「皆言ってます。なんでリムル様がコイツに優しくするのか理解できないって!」
リ「ベニマル。もういい下がれ」
べ「ですが!」
リ「下がれって言ってんだ!!」
べ「!…ッチ。ちゃんと考えてくださいね」
「…」
べ「リムル様が居なかったらお前のこと八つ裂きにしてやりてぇくらい気に入らねぇからな」
「…」
吐き捨てるように私にそう言うと、
ベニマル様は瞬間移動でこの場を立ち去っていった。
リ「…A」
「…」
リムル様がそっと抱き締めてくる。
そんな事されても私の心は埋まらない。
「…やっぱり」
リ「?」
「やっぱり…あのまま死んでおけば良かったですね」
リ「っ!」
「ごめんなさい」
今すぐ消えてしまいたいけど、
アリスの事が心配で私はまだ死ねない。
生き地獄というのはこういう事だろうな。
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なる(プロフ) - 早く続きが気になります! (2023年2月21日 11時) (レス) @page30 id: 7de6b03a01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Sちゃん | 作成日時:2023年1月3日 6時