life788 ページ39
***
リ「Aごめん、お金返すよ」
「結構です」
リ「えっ」
「リムル様も受け取ってくださらなかったので、私も受け取りません」
リ「!」
真っ直ぐとした視線で俺を見るとAはそう言った。
でも俺としても納得できない。
リ「じゃあ給料に入れとくよ」
「…」
どうせAの給料管理してるのも俺だし、
そこは手出しできないゾーンだからな。
「…はぁ」
リ「?」
そして小さなため息を漏らしたA。
「…もう帰ってもよろしいでしょうか」
リ「!」
「1人になりたいんです」
リ「A…」
悲しそうな顔をする。
本当に1人になりたいんだろうな。
心が締め付けられる感覚。
でもこれ以上なにか言えばもっとAとの溝が広がる気がして俺はNoと言えなかった。
リ「せめて部屋まで送らせてくれ」
「お気遣いなく」
リ「んーん、俺がそうしたいんだ」
「…そうですか」
それは良いのかAは部屋に向かって歩き始めた。
俺も隣に立って一緒に並んで歩いた。
「…」
リ「…」
会話は無かったけど、Aの悲しそうな顔が頭から離れなくて、俺は何度か頭を撫でた。
***
325人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なる(プロフ) - 早く続きが気になります! (2023年2月21日 11時) (レス) @page30 id: 7de6b03a01 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Sちゃん | 作成日時:2023年1月3日 6時