格が違うんですよ格が！16【転スラ】

life787 ページ38

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「リムル様」


リ「ん？」




帰り際、Aから手渡されたのはお金だった。
俺から誘ったし奢るつもりでいたのに。




リ「良いよ俺の奢り」


「だめです。受け取ってください」


リ「俺が誘ったんだから当然だろ」


「いいえ、乗ったのは私です」


リ「んなら業務命令で払うなって言えばいいのか？」


「それはだめです」




俺が受け取るまで道を譲らないつもりなのか。
金庫から金盗んだやつとは思えない行動。




リ「はぁ」


「…」




挙げ句、俺が受け取らないから俺の手掴んで持たせようとしてくる。




「リムル様受け取ってください」


リ「…」




真面目過ぎるお前がなんであんなことしたのか。




「…」


リ「いらないって」


「…なら別会計にしてもらいます」


リ「あ、おい！」




俺が受け取らないのに嫌気が差したのか、
Aは荷物を持って先に出て行ってしまった。




リ「…ったく」




俺も荷物をまとめてすぐに部屋を出た。


Aは真面目な上に賢い。
俺でもたまに驚かされる。




リ「Aまっ…」


『ふざけるな！！』


リ「？」




レジに居るAに声をかけようとしたら、
店員が急に怒鳴り出した。




「お金は払いましたよね…」


『あんた…リムル様を置き去りにして出てくんのが部下のやることかよ。しかも別会計って、あんたが全額払えばいいだろ！』


リ「えっ」


『大体なんであんたがリムル様と一緒にっ』


「分かりました、全額お支払いします。リムル様へのご無礼も教えてくださりありがとうございます」


『へ…？』


「こちらで足りるでしょうか」


『あ…まぁ…たしかに』


「ありがとうございます。お騒がせしてしまい大変申し訳ありませんでした」


『(なんだ…ちゃんとできるのか…)』


「それでは…失礼いたします」


『あ、あぁ』


「リムル様行きましょう」


リ「！」




何事も無かったかのように俺に手を差し出すA。
店員も落ち着いてるからとりあえず刺激しないよう外に出ることにした。














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