life773 ページ24
***
そして俺の不安はついに事件へと繋がった。
それはAと2人で話し合いをする予定の日だった。
早めに仕事を切り上げてAと話す予定だったが、
外回り中にレイから緊急の呼び出しがあった。
リ「どうしたんだレイ」
レ「リムル様！大変です！」
ビルの前で待ち合わせしていたレイに声をかけると、
慌てた様子で話しかけてきた。
レ「実はとんでもない事実が判明致しました」
リ「うん？」
レ「Aが…その…」
リ「Aが？」
レ「っ…リムル様が金庫に閉まっていた子供たちへと寄付金を盗んで使っていたんです！」
リ「！！」
レ「先程Aが鍵を開けているところを偶然目撃したところ口止めされたのですが、私怖くて逃げてきたんです…」
リ「Aはどこに？」
レ「まだ書斎にいると思います！咄嗟のことでしたが逃げないように鍵をかけてきたので」
リ「そうか、行こうレイ」
レ「はいっ」
Aがそんなことをするはずがない。
そんなのは分かってる。
分かってるんだが、最近の変な様子を見ていると少し不安だった。
俺とレイは急いで書斎に戻った。
するとレイが言っていた通り鍵がかかっていたため解錠し中へとはいるとそこには。
「…」
リ「っ！！」
お金を大事そうに抱えて床に座っていたAがいた。
リ「何やってるんだお前」
「…」
リ「答えろA！」
「…」
俺はAの腕を掴んだ。
それでもAは俺の方を一切見ずに、
腕を振り払おうとしていた。
何故そんなことをする。
そんな奴じゃないだろ。
俺は変わってしまったAに苛立ちが隠せず、
思わず頬を叩いてしまった。
「っ」
リ「ふざけるのも大概にしろ…いくらお前だからって俺でも許容範囲がある」
レ「リムル様、皆さんを呼んできました」
リ「えっ」
レイの奴いつの間に。
シ「リムル様！」
べ「こいつ、マジか…」
シュ「どうして…」
ソ「取り抑えろ」
ソウ「御意」
リ「待て。手出しするな」
ソウ「！ですが…」
リ「良いんだ」
シ「リムル様甘過ぎます！」
べ「俺もさすがに今回はシオンの意見が正しいと思いますリムル様」
リ「…」
「…」
***
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なる(プロフ) - 早く続きが気になります! (2023年2月21日 11時) (
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作者名：Sちゃん | 作成日時：2023年1月3日 6時
