life772 ページ23
***
でもそれからというもの、
Aの調子がどこかおかしいように思えた。
リ「最近レイ仕事早くなったな」
レ「私もようやく慣れてきました」
リ「さすがだな。Aはゆっくりでいいからよろしく頼むよ」
「はい、リムル様」
レイの仕事が最近凄い。
Aが加わったことによる意識の向上?
とにかく書類関係は全部レイがこなし提出してくる。
やっぱりAには少し早かったかな。
いくら仕事が出来てたとはいえ病み上がりだしな。
と思うことがあったり。
レ「Aがやりました」
リ「えっ!?」
「申し訳ございませんリムル様」
リ「いや、別にいいけど…」
ある時は書斎の花瓶を割ってしまう事故もあった。
まぁ割れたのは仕方ないことだしこんなのすぐ直せるからな。
リ「怪我はなかったか?」
「問題ありません」
リ「うん、ならよし」
本当に調子が悪そうなのか、
それともたまたまなのか。
レ「リムル様そちらの仕事もお引き受け致します」
リ「良いのか?」
レ「はい。こちらは終わりましたので」
リ「助かるよ」
レ「Aも早く終わらせてね」
「はい」
リ「…」
たまにどっちが先輩か分からなくなるな。
てかレイのスキルアップが尋常じゃない。
リ「レイ、最近頑張ってくれてるけど無理してないか?」
レ「全くです。リムル様のお役に立てるのであればいくらでも」
リ「そっかそっか、ありがとな」
とにかく仕事出来の差があった。
「…」
リ「…?」
Aあんなスピードで頑張ってるのに。
急に出来なくなるなんてことあるのか?
俺の不安は周りの噂にも影響されていた。
シ「レイ聞きましたよ。リムル様のお仕事サポートさすがですね」
レ「いえいえ。リムル様と皆さんのお役に立てるのであれば」
シ「なんていい子なんでしょう…!」
レ「ふふ」
「…」
シ「Aはもう少しレイを見習って頑張りなさい。病み上がりはもう理由になりませんからね。たるんでる様であれば叩き直しますよ」
「申し訳ありません」
シ「ったく」
レイの評価が上がるとAが攻撃されることが増えた。
本人は気にしていないようだから特に触れてないが、
あの調子は本当に変だ。
リ「A」
「はい」
リ「今度2人で話せるか?」
「…はい」
リ「うん、じゃ予定決まったら教えるよ」
「かしこまりました」
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なる(プロフ) - 早く続きが気になります! (2023年2月21日 11時) (レス) @page30 id: 7de6b03a01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Sちゃん | 作成日時:2023年1月3日 6時