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life764* ページ15

***






「…っ?」




泣き疲れていつの間にか気を失っていた。
でも目を開けてみるとまた別の世界。




「…」




ゆっくり体を起こそうとするけど、
さっきよりずっと体が重い。




「…ここ、は…」




自分の腕と繋がれた複数のチューブ。
周りにはたくさんの魔道具。




「…」




見慣れた医務室だ。
私、戻ってきちゃったのか。




「…そのまま、死んじゃえば良かったのにね…」




かわいた笑みが零れる。
わざわざ生かしておく理由なんてないのに。


そんなひねくれた考えをしていると
急に廊下が騒がしくなった。




ア「ママー!今日も来たよ〜!お土産持ってき…」


「…?」


ア「え…」




突然医務室のドアが開いたと思ったら、大きくなったアリスが入ってきて私を見るなり驚いて荷物を落としていた。




ア「…ママ…?」


「…うん」


ア「…えっ、目…覚めたの?」


「…うん」


ア「…」




私がそう答えるとアリスはカタカタと震え始め、
目から大粒の涙を流していた。




ア「ママっ…」


「…」


ア「ママぁッ!!」


「!」




急に抱き着かれたけど何とか受け止められた。




ア「うっ、ママ…ママぁ…」


「!…アリスは大きくなっても泣き虫さん?」


ア「泣き虫じゃないもん!!これは嬉し泣きなのー!!」


「ふふ」


ア「ママずっと会いたかった…!!」


「…」




私の腕の中で泣きじゃくるアリスを見ていたら、
さっきの嫌な気持ちが少しずつ消えていった。




ア「うぅ…」


「…よしよし、泣かないでアリス」


ア「!…うぇぇぇん…」


「あれ」




あやしているつもりが逆に泣かせてしまった。
よく分からないけど泣き止むまでこうしてあげよう。




「よしよし…」


ア「うぅ」




そんなに、私に会いたかったのかな。


だったら…ちょっと嬉しいな。













***

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なる(プロフ) - 早く続きが気になります! (2023年2月21日 11時) (レス) @page30 id: 7de6b03a01 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Sちゃん | 作成日時:2023年1月3日 6時

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