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life762* ページ13

***







「…」




ここはどこだろう。
私、死んだのかな。




『A』




誰?




『起きて』


「…?」


『起きてA』




ぼんやりとした視界の中で、
私は声のする方を見る。




『久しぶり』


「…くっ…れあ…」


『そうだよ』


「なん、で…?」




ぼんやりとしていてもそこに居るのが
クレアだって事は分かった。
久しぶり過ぎてびっくりしてる。




『伝えなきゃいけないことがあって来たの』


「…?」


『これを見て』




クレアはゆっくりと私の前に立つと、
大きな水晶から空中に向け映像を映し出した。




リ『A、次はどこ行きたい?』


『んーそうだなぁ…あ!ケーキ食べに行こうよケーキ!』


リ『さっきも似たようなの食べたばっかだろ?笑』


『いーの!甘いもの食べると元気になるでしょー?』


リ『それもそうだなっ』


『んふふ』


リ『よしよしっ』




そこには楽しそうに会話する前世の私とリムル様がいた。




「どういうこと?」


『リムル様の記憶と会ったでしょ』


「…うん」


『その記憶が現世で消滅した後、こっちの世界にやって来たの。どういうルートか知らないけど』


「えっ」


『そこで私たちとリムル様は結ばれた』


「!!」


『というかこれが本来あるべき形。壊れた関係がこっちの世界で繋がっただけの話だよ』


「でも…でもそれって…」


『あれ見える?』


「…あっ…」




リ『おい走りすぎだって!』


『私の足の速さ知ってるでしょ!』


リ『そりゃもちろん、だから俺も負けんぞ〜!』


『キャー!!』


リ『あははっ!ほら捕まえた!』


『えーずるいよー!』


リ『ずるくない』


『ふふふ』


リ『さぁ帰るぞっ』


『はーい!』


リ『手出して』


『うんっ!』




映像の中で私に背を向けた2人が、
どんどん遠くへと歩き去っていく。




『二人の繋いでる手、見てごらんよ』


「…!」




二人の繋がれた手には私とリムル様が付けていたはずの指輪がはめられていた。




「なんで…」


『リムル様が持ってきちゃったみたいよ』


「あれは…っ、あれは私との指輪だよ!」


『Aとはもう必要ないんじゃない?』


「へ?」














***

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なる(プロフ) - 早く続きが気になります! (2023年2月21日 11時) (レス) @page30 id: 7de6b03a01 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Sちゃん | 作成日時:2023年1月3日 6時

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