格が違うんですよ格が！14【転スラ】

life658* ページ9

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リ『…』


「…」




泣き疲れて少しだけ
リムル様の腕の中で眠ってしまっていた。




「んっ…リムル様…」


リ『ここに居るぞ』


「…良かった…」


リ『よしよし…』




リムル様の優しさとか暖かさとか、
全部本物だって分かった。




リ『ん…、バレたか』


「？」




でもやっぱり、
私たちにはいつも終わりが来る。




「リムル様…？」


リ『アイツにバレたみたいだ』


「アイツって…？」


リ『今の俺だよ。結界バレずに入ったつもりだったけど、やっぱりバレたみたいだ』


「えっ…」


リ『今こっちに向かってるよ殺意剥き出しでな』


「なんで…？」


リ『脆いとは言え同じ力持ってるんだ。警戒くらいするさ』


「っ…」


リ『ややこしくなるとマズイからAはここに居てくれ』


「いや！一緒に行く！」


リ『俺は大丈夫だよ』


「いやっ…」


リ『A…』


「もう1人にしたくない」


リ『…』




私はリムル様の腕を掴んで離さなかった。


リムル様は少し困っていたが、
優しく抱きしめてくれた。




リ『本当に優しすぎだA…』


「ん…」


リ『ありがとう』




その言葉を聞いた後。




リ「ここか」


リ『…』


「！」


リ「おい、居るんだろ。出てこい」


リ『来たか…』


「リムル様…だめ」


リ『ううん。俺は行くよ』


「っ！！」




また。




リ「…」


リ『ハイハイ、居ますよ』


リ「…！！！」


リ『よっ。初めまして俺』


リ「お前…誰だ」


リ『俺はお前で、お前は俺ってとこか』


リ「はぁ？」


リ『うお…そんな殺意剥き出すなよ。こっちは戦う気ないんだぞ』


リ「とか言うけどお前も相当殺気立ってるぞ」


リ『そうか？』


リ「何が目的だ。なぜ俺と同じ身なりなんだ」


リ『だーかーら、俺はお前なんだって』


リ「誰が信じるかそんなこと」


リ『まぁ信憑性はないわな』


リ「ふざけてるのか」


リ『んーだめか』


「リムル様！！」


リ『！』


リ「え…」




私は。


もう失敗したくない。

















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