格が違うんですよ格が！14【転スラ】

life692* ページ43

***







「アリスー！！！」


『アリスちゃーん！』


『おーい！』




森へ入り皆でアリスを呼ぶ。


お願いだから無事でいて欲しい。
夜の森は特に危険だから。




「アリス…」


『ん〜居ないねっ』


『おっかしいなー』


「すみません、一緒に探していただいて…」


『良いって良いって！』


『テンペストの仲間だからねぇ〜』


「っ…ありがとうございます…！」




テンペストの仲間。


その言葉が少し響いた。
嬉しい響き、久しぶりだ。




「アリスー！！」




その後も私はアリスを探して回った。




『なぁもう良いんじゃね？』


『だなだなっ！』




私の声届いてないのかな。


そう思っていると。




『ねぇAちゃん！』


「はいっ」


『こっちかもしれねーから行こうぜ』


「分かりました！」




2人は森の奥へと進んで行く。
私も後を着いていくが、急に足を止めた。




「？」


『よーし！』


「居たんですか！？」


『へへっ！』


「きゃっ！」




2人の様子が変わったので声をかけると
いきなり腕を引っ張られた。


とんでもない力で私の腕を掴んでくる。




「えっ、あの…」


『Aちゃん可愛い上に無防備だねぇ〜』


『雑誌より生の方がえろいなー！』


「！」


『アリスちゃんはここには来てねぇよ』


『騙してごめんなあ』


「え…な、なんで、なんで騙したんですか…」


『そりゃあお目当ての子が居たら当然っしょー』


『そんな子ほっといてもテンペストじゃ死なねーよ！それより俺らと楽しいことしようぜぇ』


「いや…待って、離して…！！」


『あぁやべぇ興奮してきた』


『へへっ』


「ダメお願い！やめて！！！」




なんで。




『オラ大人しくしろ！！』


『やべぇえろすぎだ〜』


「いやっ！！助けて！！！りっ…」




そっか。




『んふ〜』


「ん、…ｯ」


『止まんねぇっ』




私、嘘ついたから。




『これで未亡人とか、すげぇなぁ！』


『俺らラッキーだぜ』


「…」




これも全部。




『オラ全部受け入れろよぉ』


『おいずりーぞ！』


「や、めっ…」




悪い…夢だよね。




「いやぁぁぁああッ！！！」














***

life693→←life691*

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す