格が違うんですよ格が！14【転スラ】

life691* ページ42

***







「アリスー！！どこにいるのー！！！」




私はひたすら走った。


アリスが行きそうな場所を一生懸命探した。




「どこなの…」




焦りと不安で心が押し潰されそうだった。




「アリスー！！」




街の中だとダメだ。


そう思い少し離れた所からも探してみた。




「アリス！どこー！！」


『なぁあれ！雑誌乗ってた子じゃね…？』


『え、どこだよ！』


「アリスーー！！！」


『え、ガチじゃん追いかけようぜ！』


『今日はついてるなー！』




アリスはどこへ行ってしまったの。


どうしよう。
他に宛なんてないのに。


悔しさから涙が出そうになる。




「アリスー！！」




それでも探さなくちゃ。


私は再び執務館周辺を探す事にした。




「アリスーー！！」




何かあったらどうしよう。


まだ小さいのに。


私のせいだ全部。




「ありっ」


『ね〜キミ！！』


「きゃっ！」




アリスを探していると背後から腕を掴まれた。




「！」


『キミAちゃんだよねー？雑誌載ってた！』


『うっわマジで美人だ』


「な、なんですか、離してください急いでるんです！」


『え？何急いでるの？』


「娘が行方不明なんです！」


『やっぱり娘いるんだー』


『俺達も手伝おっか？？』


「えっ？」


『いいねー！ちょうど暇だし！』


「本当ですか！？」




神様は私を見放してはいなかった。




『うんうん！そういやあっちの方で見かけた気がするな〜小さい子！』


「あっちって…森の方ですか？」


『うん！パーッて走って行ったよ！』


『すげー速かったよな』


「！…アリスだ…」


『案内するからおいでよ！』


「良いんですか！？」


『もちろん！おいでおいでー！』


「っ…ありがとうございます！！」




良かった親切な人が居てくれた。


私はアリスが向かったという森の方へ、
2人の後を着いて行った。




リ「…」















***

life692*→←life690*

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す